バイオリンを上達するためには、
・シェフチーク・シュラディクなどでバイオリンに必要な筋肉を鍛え
・シェフチーク・音階・練習曲で音程を確実にするための練習をし
・練習曲やシェフチーク・シュラディクでテクニックを付け
これらで習得したものを曲で使えるようにします。
バイオリンで上達するにはを書き出すと、凄い大変そうに見えますが、曲を自分が弾きたいように弾けるようになると本当に楽しい!!
なので、是非練習曲でテクニックを鍛えて曲に表現を加えてみてください!
この記事では、テクニックを習得するための練習曲にはどんなものがあるか、大体の難易度をご紹介します。
どの練習曲もどうしたら技術を向上できるか良く考えられた素晴らしいものです。
1から全てを制覇するのもいいですが、自分に必要な練習曲を色々な教本からピックアップして使うのが効果的です。
※ 初・中・上級と分けましたが1冊の中には簡単な曲もありますし、難しいものもあります。
そして、曲の進度が進んでいても基礎があまり出来ていなくて難しいと感じたり、基礎がしっかりしていて簡単だと感じたり人それぞれですので、難易度はあくまでも参考程度にみてください。
合わせて読みたい
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バイオリンの練習曲
初級
カイザー
スズキメソッドバイオリン教本の2、3巻で始めたい練習曲ですが、曲が長いので小さい子には半分に分けたり、1/3ずつ分けたり少しずつ読み進めるのがおすすめです。
カイザーで学べる事
第1ポジションで弾ける簡単な練習曲から始まります。
まずは、基本のボーイングデタッシェを勉強し、スタッカート、移弦など色々な技術が学べます。
1つの曲としてクレッシェンドなど表現を付けたい所ですが、小さい子は譜読みをするのが大変で弾くだけになってしまう子もいます。
そういう場合は、全てを弾かずに初めはテクニックを付けることを重視して数段を取り出して練習するほうのが効果的な練習が出来ます。
初・中級
マザ(マザス)
Book1は、スズキメソッドの5-6巻くらいで弾けますが、個人差があるのであくまでも目安です。
クロイツェルは、技術が習得できるように考えられたなと思えるような構成だけれど、曲が楽しくないという人が多いです。
音楽的な練習曲を好むイタリアで良く使われる練習曲が、マザス(マザ)のスペシャルエチュード。
フランス人の作曲した練習曲だからか、とてもお洒落なメロディで、弾いていて楽しい練習曲です。
カイザーやクロイツェルよりも音楽的表現、ダイナミックなどをどうつけるかが分かりやすい練習曲で弾いていて楽しいですよ!
※BOOK2は中級、BOOK3は7中・上級くらいです。
中級
クロイツェル
カイザーはやらずに他の練習曲をやる国もありますが、クロイツェルは全世界共通ではないか?と思うほど、皆が練習する練習曲です。
ポジションチェンジを習ったら、
デタッシェを勉強する2番、
ワンボウスタッカートを勉強する4番
移弦と弓元・弓先の発音練習の7番
指を柔らかく速く動かす練習の9番
ポジションチェンジ・アルペジオ練習の12番
移弦練習の13番
トリル練習の15番は早めに練習に加えることをおすすめします。
クロイツェルを練習すればするほどバイオリンが上手くなる効果的な練習曲です。
※ただ弾くだけではなく、何の練習をしているか、スタッカートならスタッカート、トリルならトリルをどうしたら上手に出来るようになるかをを考えて練習する必要があります。
フィオリッロ/36の練習曲(カプリス)
イタリアの音楽学校では良く練習するフィオリッロ。
美しいメロディの曲が結構あり、学校の試験や子供のコンクールに弾くことも。
中上級
Wieniawski Op.18 エチュード/カプリス
国際ジュニアコンクールの課題曲として出る事の多い練習曲です。
難しそうに思えるけれど、案外弾きやすい曲もあります。
ロード(ローデ)24のカプリス
中高生のバイオリンコンクールの課題曲になるくらいのレベルです。
シャープもフラットもないハ長調から始まり、シャープが一つずつついていき24つの調で作曲されているカプリス。
転調が多いものも多く、意外と難解なカプリスですが、構成が分かると素敵な曲が沢山あります。
ゆっくりと歌う部分、そして対照的なリズムカルな部分があり、音楽的な部分とテクニックをガラッと変化させて弾くと格好よく弾けます。
書く番号の難易度と選び方は下記リンクからどうぞ
ドントOp.35
和音の弾き方、ハイポジションのポジションチェンジ、フラジオレット、リコッシェ、、、ボーイング、左手の色々なテクニックが学べるので、モーツアルトのバイオリン協奏曲を弾いた後くらいに簡単なものから始めると、技術が上達して難しい曲も弾きやすくなります。上達したければやるべき練習曲です!
パガニーニ 24のカプリスOp.1
超絶技巧で難しいと言われるパガニーニのカプリス。
しかし、13,14,15,16,18番など比較的弾きやすい曲もあります。
パガニーニのカプリスの原典版についている運指にはたまに少し難しい箇所もありますが、パガニーニまで弾けるようになったらやはり原典版がを持っていたいと思うのではないでしょうか。