バイオリン発表会の選曲【いつかは弾いてみたい曲・上級者におすすめ】

発表会のおすすめ曲・上級者編

バイオリンの発表会で映えるおすすめの曲をリストアップしました。

上級までくればほとんどの曲が弾けるので、弾きたい曲を弾けばいいのですが、敢えてリストアップしてみました。

素人からも喜ばれる曲は?

バイオリンを習った事がない、クラッシックに興味がない人にとって、いくら何百年間も多くのバイオリニストに弾かれ続けてきた素晴らしい曲だとしても10分間、20分間の演奏を聞くのは飽きてしまう人が多いと言うのが現実です。

なので、発表会、演奏会、結婚式など人前で演奏する際、観客がほぼクラッシックを聞かない人達の場合は、コマーシャルで流れている有名な曲、ドラマやアニメなどで使われた曲などがおすすめです。

そして、演奏時間も3分から長くても5分程度の曲を選ぶ事をおすすめします。

クラッシック作品で人気の遅いテンポの曲

テクニック的には難しくない遅いテンポの曲は、中級者にも弾けますが、敢えて上級者にしたのは、ゆっくりな簡単な曲ほど音程を外した時に分かってしまうのと、曲を魅力的に聴かせるのが難しいからです。

上級者になり、バイオリンを自由自在に弾きこなせるようになったからこそ、どう歌うか、どんな音色にするかを考え、素敵な曲に弾いてくれると思います。

愛の挨拶

1888年にイギリスの作曲家エドワード・エルガーキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲。

ポジションチェンジが沢山出てくるので、ポジションチェンジが分からないように自然にポジションチェンジをしたり、同じ旋律を何度も弾くので、単純にならないように毎回音色を変えたりするのが意外と難しいですが、音色などに拘らなければ中級者でも弾ける一曲です。


カルメン幻想曲

カルメン幻想曲Op.25は、スペインのヴァイオリニストであるパブロ・デ・サラサーテが1883年に作曲したヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲です。
ジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』に登場するメロディを用いた、ヴァイオリンの名技性誇示を目的とする作品。
10分を超えますが、聴き慣れたメロディー、「凄い!」と声が出るような技巧が盛りだくさん入っていて、左手のピッツィカートや左の指が指板の上で軽やかに駆け巡るのは、クラッシックファンでなくても見入ってしまうはずです。
パガニーニよりも手が小さかったとされるサラサーテの作品は、パガニーニよりも指と指の間を開いて弾く部分が少なく、バイオリニストなので比較的弾きやすい曲が多いですが、カルメン幻想曲はビゼー作曲のオペラのメロディーを用いていて少し弾きにくいパッセージが出てくるため、上級者としました。

ラ カンパネラ

パガニーニ作曲 ヴァイオリン協奏曲 第2番3楽章 ≪ラ・カンパネラ≫

クライスラーが5分程度に編曲したラ・カンパネラは難しい後半部分がないのですが、パガニーニオリジナルのラ・カンパネラは、後半部分にダブルフラジオレット、左手のピッツィカート、難しいパッセージなどが盛りだくさんに出てきます。

超絶技巧を沢山盛り込んだ後半部分を弾きこなし、魅力的に聴かせられるのは、上級者ならではです。

「夏の名残のバラ」による変奏曲 

「夏の名残のばらThe Last Rose of Summer」は、アイルランドの詩人トーマス・ムーアが(英語版)1805年に、アイルランドのキルケニー県ジェンキンスタウン・パーク(en:Jenkinstown Park)でこの詩を書きました。

そして、ムーアの詩は、ブラーニーの木立(The Groves of Blarney)というアイルランド民謡の旋律と共に、アイルランドの旋律 (A Selection of Irish Melodies)第5巻(1813年12月出版)に収録されました。

エルンストは、このアイルランドの旋律を超絶技巧を使った変奏曲にしたのです。

メロディーを弾きながら左手のピッツィカートで伴奏をしたり、ダブルフラジオレット、メロディーを弾きながら伴奏部分の和音を弓を飛ばして弾いたり、10度よりも指の間を伸ばしてピッツィカートなど、超難しい部分があり、自分で伴奏をしつつメロディーを歌わないといけないのでバイオリニスト泣かせの曲です。