バイオリンに向いている子は?

ヴァイオリンを習ってる親御さんの悩みの一つに、「あの子はもうあんな曲を弾いているけれど、うちの子はまだこの曲を弾いているから、バイオリンに向いていないのでは?」思ったり、曲の進度が遅くて焦ってしまったりすることがあります。

 

そんな親御さんを沢山見てきましたし、私も我が子は運動神経が良い方ではないので、「もっと向いているものがあるのでは?」と考えたことが何度もありました。(笑)

 

しかし、小さい頃に曲の進度が進んでいた全ての子が大きくなってからも上手とは限りません。

小さい頃は、難曲を弾いていると凄いと思ってしまいがちですが、大きくなった時にはクオリティーが伴っていないと、上手とは思えなくなります。

 

確かに、小学生くらいで”パガニーニ”や”サラサーテ”等の難曲を弾くという事は毎日何時間も練習をしているので、それだけで凄いのですが、小さい頃は先生から1から10まで手取り足取り教えてもらったり、物まねで弾いている事が多いので、そこから抜け出して自分の演奏をするには、また違う努力が必要となってきます。

 

テクニックに加え、様々な音色を探したり、表現力を養わなければならないのです。

 

自分の表現力が伴わないと、小さい頃は上手だと思ったのに、大きくなると「あら?」と思ってしまうのです。

 

なので、現在弾いている曲の進度で比べて焦るよりも、5年後、10年後にどのくらいの曲をどのくらいのクオリティーで弾きたいかを考えて逆算し、今どのくらいの曲をどのくらいのクオリティで弾いているべきかを考え、目標を達成するにはどうしたら良いかを考える事の方が大事です。

 

「バイオリンに向いている子はどんな子ですか?」とよく質問を受けますが、バイオリンは正しい練習をすれば誰でも弾けるようになる楽器です。

 

まずは「バイオリンを弾くことが好きで上達したいという気持ち」「自分はこう弾きたい!」という内面を育ててあげる事が大切だと思います。

何故なら、バイオリンが好きになってからなら子供の練習に厳しく口出しをしても親や先生の助言を聞いてくれるけれど、強制的に何時間も練習をしていると、どこかで行き詰ってしまうからです。

 

練習は面倒なので、親に言われなとなかなか始めないというお子さんが多いのですが、毎日練習する習慣をつけ、色々な曲が弾けるようになり、もっと上達したいと思った時に正しい練習方法を知っていれば、必ず上達します!

 

とはいえ、私も親として散々悩み調べ、試行錯誤をしたので、子供の練習に付き合うヒントになればと子供の成長過程をまとめておきます。

バイオリンの上達が早い子とそうでない子

バイオリンに向いている子

10代の頃からバイオリン指導の勉強のために色々な音楽教室を見学したり、教えたり、我が子の周りでバイオリンを習っているお子さんを沢山見てきました。

その中で感じた事は、たまに運動神経・勘が良く、先生が見本を見せるとすぐに理解して弾ける子がいます。

 

例えば、「右手を真っすぐ上に上げて、その手を目の前に持ってきて、そして横に、、、」という事をさせると、すぐに完璧に出来るA子ちゃん、初めは途中で分からなくなってもたもたしてしまうB子ちゃんがいるとします。

B子ちゃんは、すぐに出来ないからといって出来ないわけではなく、何度もその子の分かる速度で順番を追ってゆっくり説明すれば出来るようになるのと同じで、バイオリンもその子の進度があり、正しい練習をしていれば、必ず上達する楽器ですし、誰でもある程度までは弾けるようになります。

ある程度までと書いたのは、難曲を弾きこなすには、子供の頃にある程度の練習をしていないと、難しくなってしまうからです。

 

小さい頃には凄い差があると思えても、体が出来上がる少し前の13歳くらいになると、子供の吸収力、理解力はぐっとアップするので、バイオリンが好きで上手になりたいという気持ちがあれば、中学生くらいからでもグッと上達することも出来ます。その時までに練習の習慣と基礎をしっかりと身につけさせてあげてください。

バイオリン上達に欠かせないもの

バイオリンの上達に欠かせないものは

バイオリンが好きだという事。

好きでないことは続きませんし、イヤイヤ練習をしていても、いつかは行き詰ってしまいます。

なので、バイオリンを習い始めた頃は、とにかくバイオリンを弾くことが楽しいという事を教えていきます。

先生に言われたことがなかなか直らないとついつい怒ってしまったり、弓が曲がってるからと何度も何度も弓の事ばかり注意されて弾きたいように曲も弾かせてもらえないと、楽しい曲も楽しくなくなってしまいます。

しかし、バイオリンが好きなら、コツコツと地道に先生に言われたことをこなしていき、体と心が成長する中学生に急に上手になったりすることもあります。

正しい練習方法を知っている

いくら練習をしても正しい練習方法で練習をしなければ、残念ながら上達はしません。

親御さんの役目としては、正しい練習方法を教えてくれる先生を探す事はとても重要です。

時には、先生を変わる勇気も必要です。

子供の成長過程を知り、バイオリン練習に役立てる

お子さんによりますが、子供の成長過程には反抗期があります。

反抗期がいつ頃訪れるのかを知り、その前までに練習する習慣をつけさせたり、ある程度の基礎を身につけさせておくという事も大事です!

バイオリン 子供の成長過程

第一反抗期

良く知られているのは、第一反抗期、2歳のイヤイヤ期です。

何を言ってもイヤと反抗したい時期。

この時期は、まだバイオリンを始めている子は少ないので、飛ばします。

中間反抗期

そして、少し軽い反抗期として年長さんから小学校低学年に大人の行動や言葉を客観的に捉えられるようになった頃の中間反抗期。

この時期までに毎日の練習の習慣づけをし、バイオリンの練習をする時間を決めておけば、反抗期でも「練習の時間だよ。」と言わなければならない時もありますが、ほぼ毎日練習してくれます。

しかし、この時期の反抗は可愛いもので、子供のいう事に耳を傾け、子供の事を見ている信じているという態度を示してあげると、すんなりと受け入れてくれることが多いです。

反抗期なのだなと、子供が言い返してきても寛大な心で受け止めてあげられるという意味でも、こんな時期がやってくるかもと覚えておくと、役に立ちます。

第二反抗期

そして、小学校高学年から中学生の第二反抗期。

この時期は、本当に何を言っても聞く耳持たずというくらい大変な事が多いので、第二反抗期までに

  • 大部分の練習を一人でできるように
  • どの弾き方が正しい弾き方なのか理解している
  • 自分の演奏を良く聞き、音程が間違えていたらどう音程を取るか、テンポを上げるにはどのような練習をするかが分かっている

などを出来る限り教えておくと楽です。

第二反抗期は、いずれ終わるので、この時期は多少諦めて放っておくくらいの気持ちで接するといいと思います。

まとめ : バイオリンに向いている子はどんな子?

結論から言うと、バイオリンは誰でも正しい練習を毎日すれば上達します。

なので、向いている向いていないというより、どれだけバイオリンが好きで上手になりたいという気持ちがどれだけあるかと正しい指導をしてくれる先生選びが大切です。

もし、自分のお子さんにバイオリンを上手になって欲しければ、その環境を整えてあげてください。

・バイオリンが弾くのは楽しいということを教えてあげる。

・正しい練習方法を教えてくれる先生を探す。

・家で落ち着いて練習が出来る環境を作ってあげる。

いくらバイオリンを弾くことが好きでも、練習が好きとは限らないので、上達したいという気持ちにさせてあげるために、コンクールに参加して同年齢の他のお子さんがどのくらいのレベルなのかを見せてあげたり、一日の中で練習する時間を決めてあげたり、時には、練習に付き合ってあげたりというサポートが必要です。

バイオリンを弾くことが好きになれば、厳しくされてもそれに耐えて練習をしてくれるので、まずはバイオリンを好きになってもらいましょう!

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