バイオリンが上達する練習方法

バイオリンとピアノの両立は可能か

バイオリンを習っていてなかなか上達しない。

その原因は毎日練習をしていない、練習時間が足りない、ダラダラと何も考えずに曲を弾いているだけなどなど、原因は色々とありますが、バイオリンを上達するためには練習方法がとても大切です。

ここでは、長年子供たちの成長を見てきて、どのような練習をすると上達するのかをまとめておきます。

日々の練習のヒントになればと思います。

合わせて読みたい

左手を鍛えよう【シェフチーク(セブシック)Op.1-1使い方】

右手を鍛えよう【シェフチーク(セブシック)Op.2-1の使い方】 

バイオリン練習曲の難易度 

バイオリンは何故難しいのか?

バイオリンが難しいのは、左手のポジションチェンジは素早くしないといけないのに、右手のボーイングは左手に関係なくゆっくり違う速度で動かす。それに加え、少しでも抑えるポイントがずれてしまうと音程が外れるので、ミリ単位での正確さを求められる楽器だからです。

そして、和音によって音程を微妙に変えないと楽器が響かないので、耳も鍛えないといけません。

更に、音程やボーイングの正確さに加え、音楽性も求められるのですが、ピアノのような和声楽器と違い、伴奏があるものは伴奏譜を見たり、伴奏が何をしているかを知る必要があるのですが、音程を直したりテクニックを磨くのに精いっぱいでそこまで至らないという人が多いのもあると思います。

バイオリンが上達する練習方法

バイオリンは難しい楽器と言いましたが、継続して効率よく練習をすれば誰でも弾けるようになる楽器です!

では、どのように練習をするのがいいのでしょうか。

出来ない部分の効率よい練習方法

バイオリンを練習する時、出来ない曲を数カ月、何十回、何百回弾くよりも、効果的な練習は、何事も分けて練習する事です。

出来ない部分を取り出して練習。

出来ない部分も右手と左手を分けて練習したり、まずはスラーなしで練習をしたりと、小さい単位にばらして練習し、少しずつ組み立てていくと、ひたすら回数を弾いて練習をするよりも早く出来るようになります!

バイオリン上達のための日々の練習

バイオリンは優雅な楽器に見えますが優雅に弾けるようになるには、必要な必筋肉を鍛える必要があります。

ボーイングを使うための筋肉、左指を動かす筋肉など、スポーツ選手と同じで毎日少しずつバイオリンを弾く体に鍛えていくのです。

そのためには、ボーイング練習、左指を鍛える練習、ポジションチェンジの練習など、日々の練習も鍛えたい部分で分けて練習します。

そのために、自分で必要な練習を考えるのもいいですし、シュラディック教本、シェフチーク教本、音階教本、練習曲教本等を毎日の練習に組み入れることで効率よく右手と左手が鍛えられます。

そして、曲も小品、ソナタ、協奏曲、バロック、古典派、ロマン派、現代など、色々な時代の音楽を勉強する事で、システマティックな指使いを考えたり、どのように歌うかを考えたりし、幅広く学ぶことで一つの曲だけを長く練習するよりも、この曲で出来なかったけれど、他の曲をやって戻ったら出来るようになっていたという事があります。

バイオリンで上手に歌えるようになるには?

練習をして、とりあえずは弾けるようになったけれど、なんか格好良く弾けない、聴いていてなんだかおかしいという事があります。

そんな時は、フレーズがどこで始まって終わるか、どこを盛り上げたいかを考えて楽譜を見て歌ってみてください。

分からなければ、YouTubeなどでお手本を見て、弓はどの部分を使っているか、どこで息継ぎをしているか、どこがクレッシェンドで、、、等々楽譜に書き込んでみたり、お手本と一緒に弾いてみてください。

バイオリンは旋律楽器なので、伴奏の和音が分かっていなかったり、歌のように歌詞がないのでどこが盛り上がるところかが分かっていなかったりすることが多々あります。

あるいは、弓遣いが難しくて小さくしたい音が弓を返さないといけないから大きくなっていたりしている事があります。

そんな時には、自分よりも上手な人の動画と一緒に弾いてみて、違う所を改善するという練習も効果がありますよ!

練習時に考えたい事

最後に、効率よく練習するには、練習時には「どうして出来ないのか、どうしたら上達するか?」を常に考え、出来ない部分は「どうしたら出来るようになるのか?」を常に考え、自分の出す音を良く聞く、時には録音をして客観的に聴いてみる事も大切です。長い時間、ダラダラと練習をして「今日はこんなに練習をした!」と自己満足せずに、クオリティーの高い、「昨日まではここが出来なかったけれど、今日はここが出来るようになった!」という練習を目指してください!