バイオリンの練習時間と質【丁度良い練習時間は?】

バイオリンの練習時間

バイオリンの練習時間はどのくらいが最適?効果を最大化する時間と質のバランス

バイオリンを教えていると、保護者の方や生徒からこんな質問をよく受けます。

「バイオリンって毎日どのくらい練習すれば良いんでしょうか?」

この問いに対する答えは一つではありません。

私自身、長年の演奏経験と、子ども・生徒の練習に付き合ってきた中で、辿り着いた結論は、、、

 

上達するための練習時間とは?

まず最初に考えるべきは「自分にとって今、練習に使える時間はどれくらいか?」ということです。

  • 学校や仕事の後に30分しか取れない日
  • 平日は1時間、休日は2時間以上練習できる日
  • 毎日違うスケジュールの中で少しずつ確保できる時間

このように、無理のない範囲からスタートするのが継続のコツです。

 

効果的な時間配分とは?

限られた時間の中で、練習内容をどう配分するかも重要です。

  • 基礎練習・音階など(身体の準備運動、耳と手の準備)
  • 練習曲(テクニック強化)
  • 本番の曲など(表現力・構成力の育成)

ただ長時間弾くのではなく、「集中して、できなかったところを明確に直す」ことが上達につながります。

 

質の高い練習が上達の鍵

例えば「今日は8時間も練習した!」と自己満足するよりも、2時間で「ここができるようになった」と明確な成果を感じられる方が大切です。

バイオリンの練習では、時間よりも中身が重要です。

そして、出来る範囲の時間で練習してみると、思っていたよりも時間が余ってしまったり、足りなかったりします。

通常はきちんと練習しようとすると練習時間は足りないのが普通で、出来なかった所は次の日の課題となります。

 

なので、時間が余るというのは、大体さらっと弾いて終わっている。

もしくは、あまり考えずに何回か弾いて終わり。

又は、「出来てる」と思い込んで満足して終わりなどが多いと思います。

 

練習時間を決めて練習してみると、練習曲や曲が難しくなったり、ページが増えれば増えるほど時間がかかるので、練習時間は自然と増えていきます。

なので、出来る範囲で練習時間を少しずつ増やしていくことで、自分に丁度良い練習時間が分かります。

 

練習以外にも大切な時間がある

バイオリンを弾くのは、芸術作品を作るのと同じです。

美しいものを見て感動したり、新しい知識を吸収することも、演奏に良い影響を与えます。

バイオリンを上達させるには、練習時間だけでなく、心を豊かにする時間も重要です。

 

練習していない時に美しい物を見て感動したり、バイオリンとは関係ない新しい事を覚えることでバイオリンの演奏に影響がある事もあります。

 

まとめ:自分に合った練習時間を見つけよう

毎日〇〇時間やらないとダメ!と決めつけずに、今の自分が集中してできる範囲から始めましょう。

絶対に4時間、8時間など時間を決めて弾かないとと無理やり時間だけ多くしても考えられない無駄な練習をダラダラとしていたり、厳しいダイエットのように急に長時間練習をすると反動で全然練習しない期間が出来てしまったりします。

 

集中して考えて練習出来る範囲での練習時間が現在の最適な練習時間です。

もっとこの部分を上手にしたいからと練習時間が伸びていくのが理想です。

 

もちろん、あれもこれも直したくて練習していたらフロー状態に入って(時が経つのを忘れて没頭している状態)8時間も練習していたというのは構いません。

しかし、その時でも途中途中で

何を直そう

どこを上達させよう

などと思って練習すること。

 

そして、本当にその練習は上達させているかを気にしながら練習することをおすすめします。

質の高い練習を重ねて、効率よく、そして楽しく上達を目指しましょう。