バイオリンを習っていて、曲を弾いても上手く弾けない。
弾けるようになったけれど、なんだかパットしない。
お料理に例えると、塩コショウが足りなくて味がぼんやりしている感じだけど、何を足して良いか分からない。
このような悩みは多くの人が抱えていて、センスがないからしょうがないと割り切っている人も多いのではないのでしょうか?
曲を弾いてもパッとしないのは、センスがないというよりも、
・テクニックが足りなくて上手く表現出来ない。
・どう曲を表現したら良い演奏になるかが分かっていない。
等が関係しています。
バイオリンが上手な人の特徴
バイオリンが上手な人の特徴は、
曲を演奏する時のメリハリがはっきりとしている
絵画で説明すると、幼児が塗った絵の多くは、木の幹の色は茶色一色。
葉の部分は緑一色。
しかし、上手な人の絵は、光と影があり、色のトーンも色々な色を混ぜ合わせて微妙なニュアンスを表現しています。
メリハリのある演奏とは光と影、微妙な色のニュアンスだけでなく、強い部分と優しい部分、曲の盛り上がる部分と落ち着いた部分など、対比する部分をきちんと表して上げることが大切です。
フレーズの終わり、音の発音が良い
人の前で話をする際、話の終わり部分と次のフレーズを続けて話してしまうと、聞いている人はどんどん続く話に息苦しく感じてしまったり、話の内容を理解出来ないまま次のフレーズが始まり聞いている内容の消化不良になってしまいます。
上手な人のスピーチは、活舌が良くはっきりと聞き取りやすい口調だったり、人の気持ちを引き付けるために時には優しく問いかけたりします。
この時、もぞもぞと話していたら、聞く人は話している人が何を言いたいか分からずすぐに飽きて話を聞かなくなってしまいます。
バイオリン演奏もスピーチと同じです。
ハッキリと聞かせたい部分は音の立ち上がりを綺麗に発音したり、優しく語りかける部分の音は優しかったり。
そしてフレーズの終わりの処理がとても綺麗です。
フレーズの終わりの処理はボーイングテクニックが重要です。
なので、ボーイングテクニックがまだ足りない初心者は、
・フレーズの終わりがぷっつりと切れてしまったり
・ボーイングがコントロール出来ない関係で音が大きくなってしまったり
・アップで元へ行くと音が大きくなり、弓先では音が痩せてしまったりなど、弾けるように弾いている
等々、、が多いです。
バイオリンで上手な演奏をするには
バイオリン演奏が上手な人の特徴が大体分かったら、どうしたら上手な演奏が出来るかを考えてみましょう。
演奏にメリハリをつけるには
バロックや古典の楽譜は強弱記号などが書いていないので、分かりやすいロマン派の曲で説明します。
ロマン派楽譜には、大体の弾く速度を書いている作曲家もいるほど、こう弾くと上手に弾けるという目印が沢山書いてあります。
楽譜通りに演奏すると上手に演奏出来るはずなのですが、強弱記号が書いてあってもその通りに弾く事が出来なく、なんとなくパッとしない演奏になってしまうのです。
何故かと言うと、
・演奏技術が足りずに表現出来ない。
・技術は身についても、どこでどの技術を使っていいか分かっていない。
・色々な音色を出す技術がない。
・メリハリをつけているつもりでも大胆さが足りずにメリハリがついていない。
等などが原因です。
ボーイング技術が足りていない場合、
・ボーイングの基礎練習をしてひたすらボーイング技術を高める必要があります。
技術がある場合は、
大胆に表現する事を怖がらない。
ヨーロッパ人は生活環境が違い、日本人ほど恥ずかしがらないからか、表現する事がとても上手な人が多いです。
演奏することは人を楽しませるパフォーマンスです。
演技する人が役になりきるように、メリハリをはっきりとつけて時には身体を使って表現することも大切です。
フレーズの終わりの処理を上手にする、音の発音や音色を上手にするには
フレーズの終わりの処理もほぼボーイングテクニックです。
弓のコントロールが出来ずにフレーズの終わりで音が大きくなってしまったり、プチっと音が切れてしまったりします。
音色や音の発音を上手にするには、
左指の押さえ方、ビブラートに加えてボーイングテクニックが必要となります。
まとめ「バイオリンが上手い人の特徴 」
バイオリンが上手い人の特徴は、とにかく基礎がしっかりと出来ているので、ボーイングテクニック、左手の押さえ方、ビブラートで曲を上手に表現出来ている人です。
基礎練習は面倒な練習であり、日々の練習の積み重ねがあってこそしっかりとした土台が出来上がるので、バイオリンが上手な人の特徴としては、基礎練習をしっかりとし、自分がどう曲を表現したいかを分かってる。
小さいお子さんで上手な子は、先生がどう表現したら上手に聞こえるかをきちんと教え、それを実行している子が多いです。
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