バイオリンを始める時
「どのバイオリン教本が良いのか」
「どのバイオリン教本がおすすめなの?」
と考える人は多いのではないでしょうか。
スズキメソッド、ロシアンメソッド、イタリアでのバイオリン指導法を学び、様々な教本、本を購入し、どの教本でどう教えるか考え、その後も常に考えてきた筆者。
この記事では、バイオリン初心者におすすめの教本をまとめました。
バイオリンを始める時の参考にしいただければと思います。
記事内にプロモーションを含みます。
日本で愛用されているバイオリン教本
■日本でメジャーなバイオリン教本
・スズキメソッド教本
・篠崎バイオリン教本
・新しいバイオリン教本
です。
それぞれの教本がどのような内容なのかを簡単に説明します。
スズキメソッドバイオリン教本
鈴木 鎮一先生が小さな子供が言葉を覚えるように耳から聞いて誰でもバイオリンを学べるようにと考えられた指導法。
言葉を覚えるように2、3歳の子供でも楽しくバイオリンをはじめられるように作られた教本です。
特徴
・運指が自然な形で弾けるようAdur(A,E線で2,3の指が半音になる)の曲から始まる
・音程が取りやすく、比較的簡単に曲が弾けるようになる
・初歩の段階から楽しく学べる曲が多い
・改訂版では、音階やシェフチークのような左指の練習が少し追加され、バランスのよい教本
・この教本だけでは基礎が弱いので途中から音階教本やシェフチーク、練習曲と併用する方が良い
バイオリン教本で開放弦だけをひたすら何ページも弾き、なかなか曲が出てこない教本があります。
しかし、何ページ進んでも曲が弾けないので、飽きてしまったり、難しいと感じて挫折してまう生徒さんもいます。
なので、比較的簡単に曲が弾けるようになるスズキメソッドは世界に広がり、アメリカ、ヨーロッパでも沢山の生徒さんがスズキメソッドで学んでいます。
篠崎バイオリン教本
日本の音楽大学で教授をされていた篠崎先生が、初心者でも分かりやすいようにバイオリンの奏法や原理の解説から詳しく説明をした教本です。
特徴
・音階や練習曲が適度に入り、テクニックと曲をバランスよく習えるよう考えられている
・1巻の曲はCdur(A線で1と2の指が半音)から始まるので初めて曲を弾くのに少し難しく感じるかもしれません。
・文で詳しく解説してくれているので大人の方におすすめ
※大人やある程度大きなお子さんなら左手の開き方を理解すれば、Cdurから導入することも可能だと思います。
新しいバイオリン教本
多くの日本人バイオリニストやバイオリン教授を指導された先生方が編集された教本です。
日本の多くの先生に愛用されています。
特徴
・開放弦の簡単な練習から始まる教本
・曲数が少ない薄い本なので、初めの1冊が比較的すぐに終わるので達成感を得るには良い教本です
・薄すぎて物足りないという場合、1巻はスズキメソッドの教本で2巻から新しいバイオリン教本へ入るのも良いです
その他のバイオリン教本
ロシアメソッドのバイオリン教本
特徴
バイオリン音階教本
バイオリンを上達に欠かせないのは、左手の動き、右手の動きを自由に動かせるように身体を少しずつ鍛えていくことです。
その時欠かせないのが音階教本です。
曲には音階の音型やアルペジオが沢山出てきます。
なので
・音階でしっかり音程を取れるようにしておく
・良い音を出す練習をしておく
ことが大切です。
1オクターブの簡単な音階から始まるので、バイオリン初歩の生徒さんにおすすめのバイオリン音階教本です。
左手と右手を鍛える教本
バイオリンは音程を自分で取って作っていく楽器です。
なので、左手の形を身体に覚えさせておくことで、音程を外すことが少なくなります。
左手の指を軽やかに歩くように動かせるように鍛える教本。
そしてBook3になるとボーイングを鍛える教本になっています。
結論、おすすめのバイオリン教本は?
色々なバイオリン教本をご紹介しました。
指導する立場としては、どのバイオリン教本を使うかよりも、バイオリン教本をどう使うかがとても重要だと感じています。
なので、ここでご紹介した教本はどれもおすすめです。
敢えて言うなら
・初めの曲が弾きやすいのはスズキメソード・新しい教本
・解説があり、練習曲も載っているのが篠崎バイオリン教本
です。