バイオリンが上達しない理由【大人でも上達する練習方法】

バイオリンを長年練習しているのに上達しない。

バイオリンを毎日練習しているのに上達しない。

バイオリンを長時間練習したのに上達しない。

 

でもバイオリンをもっと上手になって憧れの曲が弾けるようになりたい!

 

こんな時、もっと練習すればいつか上達するのでしょうか?

答えは、ほぼNOです。

練習しているのに上達しない練習をしているという事は、何か問題があるので、上達するには上達しない問題点を探す必要があります。

関連記事

バイオリン・大人から始めるのは無理と言われる理由+大人でも上達する人

バイオリン練習方法【弾けない部分を弾けるようにするには?】

バイオリンで上達する人としない人の決定的な違い

バイオリン・演奏に役立つおすすめ音楽まんが 

バイオリンは長時間練習したから上達する訳ではない

筆者は毎日8時間ほど練習していた時期があり、これだけ練習すれば上手になるだろうと思っていた時期がありました。

 

毎日何時間も練習したので上達したかというと、

確かに多少上達はしましたが、今考えるとなんと時間の無駄使いをしていたのだろうと思う練習方法でした。

でも、自ら進んで好きで弾いていたので、そんな時期が必要だったのかもしれませ。

 

 

何故なら、音程の取り方、ボーイングの直し方、どう練習したらボーイング技術が上手くなるのか、どうしたら出来ない所が出来るようになるかを知らずにがむしゃらに練習していたからです。

 

 

レッスンで言われたことを事細かにメモし、沢山練習したのに出来ない!

何故出来るようにならないかというと、どうしたら出来ない部分をを直せるかを考えてゆっくり練習していなかったからです。

 

目的地(バイオリンが上手になる)にたどり着きたいのに、明かり(上達する練習方法)が見えずに暗闇の中をさまよって迷子になっている状態でした。

 

 

大事なのは、ゆっくり自分の音を良く聞いて、出来なかった事がどれだけ出来るようになったかなのに、長時間練習することで満足していた部分もあります。

 

バイオリンは正しい方法で練習をすれば大人でも上達して弾きたい曲を弾けるようになるのに、

間違えた練習をしていると、毎日長時間練習をしても上手くなりません。

 

100回弾いたから弾けるようになる訳ではなく、

間違えたボーイングでひたすら練習しても、間違えたボーイングの習慣をつけるだけですし、

※時には右手は後回しにして左手だけを先に進めて時が来たら右手を直す場合もあるので、右も左も完璧な状態で練習するという意味ではないので誤解のないように。

 

音程が合わない場合、時間が経ったら解決するかというと、解決しません。

音程の取り方を知っていて練習するから音程が取れるようになるのです。

※子供の場合、耳の良さと感覚で取れますが、成長期で一気に身長が伸びる時期など感覚が鈍って音程を外しやすくなったりします。

 

そして、無我夢中になって練習をしている時よりも、ふっと力が抜けて頭を使って練習している時の方のが効果的だったりします。

 

大人でもバイオリンが上達する練習方法

大人と子供でのアプローチは少し違いますが、

曲だけではなく基礎練習がとても大切です。

 

 

  • 左手を鍛える練習


  • ボーイング練習

 

  • 練習曲で音程の取り方、ボーイングテクニックをつけたり、フレーズをどう弾くかを学び

クロイツェルよりもカイザーよりも音楽的で弾いていて楽しい練習曲↓

音階で音程を取る練習をし、

音階や練習曲で習った音程の取り方やテクニックを曲に当てはめていきます。

 

そして、大人なら練習時間は短くてもいい(練習曲は数小節でもいいので、何の練習をしているかを考えて練習する)ので集中し、

・今は何の練習をしていて、

・どこに気を付けて、

・どういう状態になればいいのかを考えて練習すると効率的に上達します。

↑頭を使った練習はとても面倒ですが、ダラダラと練習していても上達はしません。

 

練習しても上達しないという時に多い問題は、やっているつもりでも、実は違う練習をしている。

正しい位置に指を置いているつもりでも、違う所へ置いている、

正しいボーイングをしているつもりでも、気を付けるポイントが違く、逆に変な癖をつけていたという事があります。

 

レッスンでは分かったつもりでも、家で練習していると段々自己流になっていくので、

違う練習をしていたりします。

 

バイオリンの上達を遅らせる練習方法

曲ばかり弾いて基礎を練習しない

基礎が出来ていれば、曲を弾くのは簡単になるのに、曲で難しい部分を沢山練習して弾けるようにしようとすると遠回りになり、毎回難しい部分がなかなか弾けなく、ここを直すと他が出来なくなったりという事になります。

 

しかし、基礎を練習していれば、曲を練習する時にはどういう風に弾こうか、どんな音を出そうかという事に集中して練習出来ます。

曲を何度も繰り返し通して弾くだけ

曲を通して練習するのはとても楽しいものです。

 

少しくらいリズムが間違っていても音程が間違っていても気にせず楽しく弾くのが目的の場合は曲を何度も繰り返して弾く練習でも構いません。

 

しかし、上達したい、1曲を綺麗に仕上げたいという場合、細かい部分に分けて出来ない部分をどうしたら出来るようになるか考えて練習し、出来なかった部分が出来たら少し前からつなげて弾いてみるという作業を行う必要があります。

弾き方を間違えている

毎日これとこれをやるらねばと思い、ボーイングが曲がっていようと音程が合っていなくても無我夢中に弾いていては一向に上達はしません。

 

バイオリンで良い音が出る原理に基づいたボーイング練習をしたり、音程を取る練習が必要です。

何も考えずに(楽しく、自己満足して)練習している。

今は何を練習しているのか考えながら練習することが大切です。

弾けない所を弾けるにはどうしたら良いかを考えて練習する。

→ 解決方法を知っていないと問題解決までに時間がかかるので、どうしたら弾けるようになるかは先生に習うことをおすすめします。長い事悩んでいたのに、先生に聞いたら1分で解決という事もあるからです。

 

まとめ

バイオリンは基礎練習が大切です。

 

そして、練習時は出来ない所を抜き出し、【どうしたら出来るようになるか】を考え頭を使って効率よく練習する。

分からない時には先生にどんな練習をしたら出来るようになるかを聞く。

 

バイオリンは独学で学ぶのは難しい楽器です。

どうしても独学で学びたい場合、分からない時には単発レッスンなどで先生に相談することをおすすめします。

 

 

 

バイオリン上達に欠かせない基礎体力講座

練習しているのに上達しないという方、左手・右手を分けて鍛えていくことでどんな曲でも弾ける基礎が出来上がります。Shiho バイオリンアカデミーでは、ボーイングの持ち方、左手の形、シェフチークOp.1-1, 2-1を中心に動画と解説で左手をどう鍛えると音程が取れるようになるのか、良い音を出すには右手をどう鍛えていけばいいのかなど、バイオリンを弾くために必要な左手・右手の鍛え方レッスンを文章と動画でお送りしています。