バイオリン 機内持ち込み可能な ケースは?

バイオリン機内持ち込みケース

日本とヨーロッパをバイオリンと共に20年以上毎年往復し、様々な航空会社を利用してきた筆者。

 

機内持ち込みが可能な楽器ケースについて質問されることが多いので、今までの経験、知人のエピソードなどをまとめました。

楽器ケースの機内持ち込み方法

筆者が今まで使用した航空会社は、JAL、ANA、エールフランス航空、ルフトハンザ航空、KLMオランダ航空、アリタリア航空(現在はITAエアウェイズ)、ウイーン航空。

 

楽器の機内持ち込みのサイズには、各航空会社既定のサイズがあり、搭乗前に各航空会社のサイトで楽器の機内持ち込みサイズを確認する必要がありますが、多くの航空会社では下記の規定を設けている所が多いです。

 

楽器ケースの3辺の合計が115cm以内の場合(100席未満の小型機は100cm)

シェル型のケースの多くは3辺の合計がギリギリ115cmなので、筆者はシェル型のケースを機内持ち込みして問題になった事はありません。

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しかし、航空会社によって規定はそれぞれです。

航空会社によってはシェル型のケースの機内持ち込みが出来ない事があります。

※格安航空会社(LCC)は基本的に手荷物の規定が厳しいです。

 

生徒さんの一人で、ヨーロッパ線(EU内移動)で楽器ケースの機内持ち込みが出来ないからと楽器を預けたら、まさかの「楽器が破損していた!」という事があり、小型気でも機内持ち込み出来るBAMの小さな楽器ケースを購入していました。

 

楽器の修理代は安くても10万円以上しますし、最悪の場合、楽器の買い替えという事にもなり、車が買えるくらいの金額が飛んでいく、、、、。

金銭で解決出来ればいいですが、愛着のある大事な楽器が使えなくなったらメンタル的なダメージも大きいと思います。

 

そんな最悪な状況は避けるためにも、楽器ケース選びは重要です!

 

LCCなどの格安航空を使う場合、国内線などで移動がある場合は、シェル型の楽器ケースではなく、機内持ち込みケースがおすすめです。

 

現在ある一番小さいサイズの楽器ケースは

外寸: 63 x 23 x 15cm
重量: 1,2kg

 

頑丈に出来ているのに重さが1,2Kgと軽いのも魅力的です。

※弓ケースの別途購入が必要です。

 

 

エールフランス航空の機内持ち込み可能なケース

エールフランス航空のサイトで確認すると楽器は特別な荷物に入り、大きさの規定は以下の通りです。

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楽器の高さ+奥行き+幅のサイズが115cm以下の場合(ギター、バイオリンなど):楽器は標準的な機内持込手荷物とみなされ、航空券の運賃に含まれています。この場合、他の手荷物のお持込はできません。※プレミアムエコノミー、ビジネスでは手荷物が2つまで持ち込み可能なので、もう一つ持ち込み出来ます。

 

– 楽器の高さ+奥行き+幅のサイズが115cmを超える場合: コールセンター による事前の了解が必要です。フライト出発時刻より48時間前までにお申し込みください。これらのお荷物は1席または複数のお座席上で運搬いたしますので、料金をお支払いいただくことになります。楽器の重さは45㎏を超過することができません。

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追加の手荷物などで機内へ持ち込む場合

エールフランス航空を例にあげると、

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重量が32kgあるいはサイズが300cmを超える楽器(チェロ、バスなど)は弊社 コールセンター の事前の了解がある場合にのみ、手荷物としてお預け入れいただけます。フライト出発時刻より48時間前までにお申し込みください。

追加で購入された手荷物はすべて、重量は23kg、サイズは158cm(a+b+c)まで許容されます。 ご注意:追加手荷物の個数は機材のサイズにより限られることがあります。

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JALの機内持ち込み可能なケース

JALのサイトで楽器ケースの機内持ち込みサイズを確認すると下記のようになっています。

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楽器ケースの3辺の合計が115cm以内の場合(100席未満の小型機は100cm)
楽器ケースの3辺の合計が115cm以内の場合は持ち込み手荷物として機内へのお持ち込みが可能です。

ただし、各辺の長さが55cm・40cm・25cmのいずれかを超える場合は手荷物カウンターにて預け入れ手荷物としてお預けください。

(100席未満の小型機は3辺の合計が100cm、各辺の長さが45cm・35cm・20cm)

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JALは機内持ち込み用のケースを無料で貸し出すサービスも行っていて、貸し出してくれる楽器ケースはシェル型のケースです。

なので、100席以上の機体ではシェル型のケースなら問題なく機内持ち込みが出来ると考えていいと思います。

まとめ

JAL、エアーフランスなどの航空会社の規定ではシェル型ケースは機内持ち込み規定内ですが、規定は変わる事もありますし、航空会社によっては細かい規定が異なります。

 

各航空会社の公式ウェブサイトやカスタマーサービスで最新の情報を確認し、出発前に詳細な情報を入手することをおすすめします。