バイオリンケース 選び【プロは選ぶ時に何を重視するか】

プロおすすめのバイオリンケース選び

バイオリンケースの選択は、大切なバイオリンを保護し、その美しさと音質を維持するのに重要不可欠で、どのケースを選ぶのかは意外と重要です!

 

プロのバイオリニスト、ストラディバリウスなど高価な楽器を持っているプロ達から、海外の音楽コンクールを飛び回っているバイオリニスト志望の子たち、趣味で習っている子たちはどんな楽器ケース選んでいるのかを参考におすすめ楽器ケースをピックアップしましたので、参考にしてください。

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生活スタイル別おすすめ楽器ケース

音楽コンクールに参加したり、演奏する機会が多く寒暖の差・耐久性のあるケースが欲しい人におすすめ

暑い夏・寒い冬などに移動が多く、外と中(ホールなど)の気温の差が多い時におすすめの楽器ケースは、BAMのハイテック楽器ケースです。

 

暑い夏に外を移動して、ホールに入ったら冷房が涼しいという場合など、温度差に弱い楽器は、調弦が狂ってなかなか調弦が合ってもすぐに音程が下がってしまう事があります。

もしくは、調弦が急激に下がり駒が倒れてきてしまったり。

日頃一生懸命練習してきたのに、大切なコンクールや演奏の前に楽器の調子が悪くなってしまったら、折角の努力が報われなくなってしまいます。

 

 

そんな時におすすめのケースがBAMのハイテック楽器ケースです。

実際、夏のコンクールに参加をした時、外が熱くて中へ入ったらひんやり、調弦が狂って調弦に苦労した経験から、BAMのハイテック楽器ケースに買い替え、とても気に入って使っています。

BAMハイテック楽器ケースの素材

ABS:ABSは耐衝撃性に優れたプラスチックで、ケースの表面を非常に耐久性があり、傷に強い素材を使用。

高密度ポリウレタンフォーム:内部クレードルは、楽器を熱から保護するために注入された高密度のポリウレタンフォームで作られていて、熱から楽器を出来るだけ保護する設計になっています(熱から守る素材になっていますが、熱い日向に長時間放置しない事をおすすめします)

ケースが軽量でありながらも、楽器を浮かせて固定させるサスペンション設計で楽器をしっかりと保護するようになっています。

 

ケースの合わせ部分はレールによる合わせ構造となり、蓋のレールが完全に底のレールに入り込む設計で、気密性が高く、雨水の侵入を極力防ぎ、外圧力を受けた時ケースが変形することを極力防ぐ設計です。

重さ:1.6kg
外寸:78.5 x 23.0 x 15.2cm
内寸:Upper Bout 17.0cm(上部の最大幅)
Lower Bout 21.0cm(下部の最大幅)

 

軽さを重視するなら、角形よりもシェル型。

フランス製のBAMのバイオリンケースは、ヨーロッパの演奏者たちにも人気の楽器ケースです。

力には自信がある・車移動が多いから角形がいい方はこちら。

軽いけれど耐久性に優れているケース

BAMのケースは遮熱性・耐久性とも優れていますが、お値段が10万前後します。

 

遮熱性は重視しないので、耐久性があればいいと言う場合、1925年創業ドイツのGEWAの楽器ケースがおすすめです。

人気のエアーシリーズは、外側と中側の2層の間に複合材料を注入し、全ての穴と隙間を埋め尽くすことで軽いけれど耐久性のあるケースとなっています。

ヨーロッパではBAMかGEWAかというくらい人気の楽器ケースです。

比較的お手頃で耐久性がありカラフルな楽器ケースが欲しい人向け

耐熱性・耐久性を重視したBAMの楽器ケースは安い物でも約10万円、GEWAも10万円近くするので、もう少しお手頃な価格のある程度耐久性があるケースが欲しい場合におすすめの楽器ケースです。

イーストマン

映画やドラマで使用されて大人気になったイーストマンのバイオリンケースは何と言ってもカラーバリエーションが豊富です。

カーボンマック

カラフルで見ているだけで元気になりそうな可愛いバイオリンケースです。

 

温度から楽器を守るよりも出来るだけ軽いケースがいい

温度差はあまり気にしない、移動が多いのでとにかく軽いケースが欲しいという方におすすめなのが、東洋楽器のシェル型ケースです。

 

日本製だけあり、日本の湿度の高い気候を考えて設計されています。

 

木製なのでカーボン素材などに比べると雨には弱いですが、1.3Kととても軽いバイオリンケースなので、お子さんや女性におすすめのバイオリンケースです。手頃価格なのに日本製なので安心して長く使えます。

 

※機内持ち込みの規定(2024年5月現在)内の楽器ケースです。

下記の規定を設けている航空会社が多いので、

楽器の高さ+奥行き+幅のサイズが115cmを超える場合: コールセンター による事前の了解が必要です。

外寸78×10×25cm

外寸の合計113cm

ヨーロッパなどの国内線などをよく利用する場合

陸続きのヨーロッパは、格安航空券などで気軽に色々な国を行き来出来るので、ヨーロッパ内でレッスンやコンクールなどへ参加するために国際線ではなく、100席未満の飛行機を使う生徒さんもいます。

 

そんな時におすすめの楽器ケースは、国内線でも機内持ち込みが出来る小さな楽器ケースです。

BAM機内持ち込みケース特徴

軽量性: BAM ハイテックケースは、軽量でありながら楽器をしっかりと保護。
衝撃吸収性能: 高強度の独立発泡体コア材エアレックスフォームを樹脂で挟んだ三層構造のシェルにより、衝撃吸収性能が高い。
保温・保湿性: ケースは断熱性も考慮されており、保温・保湿性に優れている。
耐久性: 外装には2種類のABSの間にAIREX®を挟み込んだ3層構造を採用している。
機能的な内装: 内装は機能的に作られており、非常に頑丈。
ストラップ付き: いずれのケースにもストラップが2本、標準で付属。

外寸: 63 x 23 x 15cm
重量: 1,2kg

※弓ケースの別途購入が必要です。