中高生のバイオリンコンクールの課題曲になるロード(ローデ)。
転調が多い曲が多く、難解な曲という印象を受けてしまう事もありますが、フレーズ事にきちんと歌っていくとなかなか美しい曲が結構あります。
コンクールや試験で弾く時でも聞いていて、こんなに素敵な曲だったのか!
と思わせるくらい弾きこむことが理想なので、もし自由に選べるとしたら選ぶ際には自分が得意分野の曲を選択するのが良いと思います。
もしくは、将来のコンクールの準備のために出場したいコンクールが課題曲として過去に指定された番号を選び、何度も弾きこなすのもいいと思います。
ロード(ローデ)24のカプリス 難易度
自分の得意分野の曲を選べるように簡単に説明を加えていますので、参考にしてください。
1番
Cantabile(カンタービレ)の部分を美しく歌い、Modelato(モデラート)からは移弦時でも綺麗な発音でスタッカートが出来ると聞き映えします。
比較的弾きやすくて映える曲です。
2番
右手が柔らかく移弦が出来ると比較的楽に弾ける曲です。
14,5,6,7番の方が聞き映えしますが、音程が取りやすいので、ロード(ローデ)導入時におすすめの曲です。
3番
音と音を美しくつなげたレガートが得意ならおすすめですが、ポジションチェンジ、移弦もなめらかに弾くのが難しい場合は、他の番号を選択することをおすすめします。
なめらかなレガートは左手・右手のコントロール力が必要とされ、意外と難しいですが、とても勉強になります。
4番
ヨーロッパのコンクールの課題曲になることもある1曲で、とても勉強になる曲です。
Siciliano(シチリアーノ)は重音でたっぷりと歌い、Allegro(アレグロ)はデタッシェで良い音で弾くと素敵に仕上がります。
しかし、Siciliano(シチリアーノ)の重音部分を滑らかなレガートで歌うのが意外と難しいので、重音で歌う自信がなければ他の番号を選択することをおすすめします。
5番
ヨーロッパのコンクールの課題曲になることもある1曲。
比較的弾きやすく聞き映えする曲ですが、スタッカートの音を綺麗に発音し、振動させることが難しいという人もいます。
6番
Adagio(アダージョ)、Moderato(モデラート)とテンポが分かれている曲は比較的聞かせやすいので、おすすめです。
Adagio(アダージョ)は弓のコントロール力が試され、Moderato(モデラート)は移弦が大変な部分もありますが、比較的弾きやすく聞き映えしますが、音程を外しやすいので、転調部分の音程を良く練習する事が必要となります。
7番
ヨーロッパのコンクールの課題曲になることもあり、格好良く聞き映えする曲です。
ワンボウスタッカートが得意なら、曲想が理解しやすく弾きやすいですが、ワンボウスタッカートに自信がなければ避けたい番号です。
8番
比較的弾きやすい曲ですが、14,5,6,7番の方が歌いやすく自己アピールしやすいです。
9番
Adagio(アダージョ)、Allegretto(アレグレット)とテンポが分かれている曲は比較的聞かせやすいので、おすすめです。
10番
比較的弾きやすくて美しい曲ですが、歌うのが得意でない場合、テクニック重視の番号を選ぶことをおすすめします。
17番
あまりハイポジションが出てこないですし、重音もないのでテクニック的には難しくない分、美しい澄んだ音、重たくなく子供がはしゃいでいるような情景を思わせる面白さを出すのが得意な人向きな曲です。