バイオリンの練習時間(子供編)

バイオリン子供の練習時間

バイオリン演奏は、左手は数ミリの狂いもなく音程を取り、ポジションをチェンジをする時に左手は素早くポジション移動しているのを聞かせないように動かし、右手は左と違いゆっくり弓を動かしたり、左手の指はリズムが狂わず正確に動かしたり、弓の返しを聞かせないように滑らかに弓を返したり、時には飛ばしたり、、、。

音程を外さないだけでも大変なのに、曲をどのように歌うか、音色を変えたり、ダイナミックを変えたり、考えることは沢山あります。

なので、上手に弾くには、練習が必要不可欠な習い事、上手な子は生まれつきの才能があるのではなくほぼ練習上手な子です!

 

この練習がなかなか大変で、子供に任せておくと、「なかなか練習をしない、練習中に音が聞こえてこない、練習があ間に終わってしまう」等々、そして、親が口を出すと喧嘩になってしまう事が多いので、バイオリン練習に苦労する親御さんはかなりいるのではないでしょうか。

 

私もその一人ですし、生徒さんの親御さんからも、「ゆっくり練習してと言われたのに、すごいスピードで練習している、音程が違っているのに直さない、練習があっという間に終わってしまう」、、、等々聞きます。

多くの生徒さんからも、「どのくらい練習すればいいですか?」と聞かれるので、大体の目標を書いておきます。

 

この目安は、バイオリンをどのくらいのスピードで上達したいのかによりますので、自分の生活リズムの中で出来る範囲で練習すればいいと思いますし、これ以上練習出来る子は自分が納得出来るまで練習すればいいと思います。

時間の目安を書きましたが、時間が長ければ良いという訳ではなく(でも、あまりにも少ない練習時間では上達しません)、何をどう練習したか、どこが改善したのかが重要なので、頭を使った練習するのが理想です。

 

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バイオリンの練習時間と質【丁度良い練習時間は?】

バイオリンの練習時間(始めたばかり)

バイオリンを始めた頃は、楽器の持ち方、開放弦の練習、左手の抑え方の練習などを練習するので、何時間も練習出来るものではありません。

この時期は、歯磨きの習慣をつけることと同じように練習の習慣をつけること、楽器を持って立っていられる筋力・集中力をつける事が大事な時期です。

 

一日の中で練習ができる時間を探し、食事前、学校から帰っておやつを食べたら、お風呂に入る前など、必ず毎日練習する習慣をつけましょう。

 

早く上達したい場合は、一日に何度か練習すると、バイオリンを持って立っていられる筋力、集中力が早く養われます。

 

小さい子供はごっこ遊びが好きなので、音楽教室ごっこ遊びとして、お母さんが先生、子供が生徒になって遊ぶと、子供は楽しい事は何度でも繰り返したいので、練習がはかどります。

バイオリン練習時間(1曲弾けるようになった)

始めた年齢によるので、始めた年齢が早ければ3歳で曲が弾けるようになっていると思います。

3歳でも曲が弾けるようになる頃には、大分集中力がつき、30分のレッスンを受けられるくらいに成長している頃です。

なので、年齢に関係なく練習も通して30分は出来る頃です。

 

レッスンと自宅の練習では集中力が違うから出来ないという場合、練習する内容を2回くらいに分けても構わないので、30分立って練習できるように少しずつ練習時間を伸ばすことを目標にします。

バイオリン練習時間(数曲弾けるようになった)

バイオリンを習い始め、数か月が経つと、数曲弾けるようになります。

レッスン時間は30分、45分程度なので、30 – 45分楽器を持って立っていられる時期です。

 

年齢にもよりますが子供の集中力が持つ範囲での練習時間を設定します。

上達が早い子は、30分、45分の練習を一日に2回、もしくは、学校へ行く前に開放弦や基礎練習を15分~20分、帰っていてまた30、45分の練習をしています。

バイオリン練習時間(ポジションチェンジが出てくる頃)

ポジションチェンジが出てくる頃になると、4分、もしくはもう少し長い曲を弾いていると思います。

この頃は、ボーイング、音階、練習曲、ポジションチェンジの練習などで20分30分くらかかり、曲の練習もあるので、全ての練習を終えると1-1時間半、もしくはもっとかかると思います。

 

30分もあれば練習が終わると言う子は、1回弾いて終わり、もしくは、弾きながら弾けない所を直して終わりなどという場合が多いです。

 

早く上達したい場合は、音程が不安定な所、スムーズに弾けない所などを取り出して部分練習をする、出来ないテクニックを取り出して練習する、もっと上手に出来る個所がないか、どうしたら上手に弾けるようになるかを考え、練習内容を見直すことをおすすめします。

 

上達したいならば、2時間くらい練習出来るのが理想ですが、少なくとも毎日1時間、学校がない日は2-3時間練習するのが理想です。

バイオリン練習時間(簡単なコンチェルトの全楽章を習った)

ビバルディやバッハなど簡単なコンチェルトの全楽章を習い終えた頃には、基礎練習に加え、音階、練習曲、難しいパッセージをさらったり、新しいテクニックの練習をしたりと、練習することは山積みです。

学校の勉強もしないといけないので、ダラダラと時間を無駄に出来ない時期だと思います。

 

この時大事なのは、練習出来る時間を決め、学校へ行く前に基礎練習、学校から帰ったら、音階、練習曲、難しいパッセージをさらい、曲を弾くなど、大体の時間配分を決めることです。

 

そして、効率よく練習出来るように出来ない個所を取り出してどのような練習をしたら解決するのかを明確にしておくとスムーズに練習が進みます。

 

上手になりたければ少しずつ練習時間を伸ばしていき、この頃には毎日3時間以上練習出来るのが理想だと考えています。

とはいえ、音楽の道に進まないなら1,2時間程度で全てを効率よくさらえると理想です。

最終的には

中学生でも一日に10時間以上練習する子もいると聞きますが、そこまで練習する必要はないと思っています。

 

とはいえ、バイオリニストを目指す場合、メンデルスゾーンやパガニーニなどの曲を練習する頃になると、基礎練習をして練習曲をし、曲を練習するので学校がある日は3,4時間、余裕がある日は5,6時間くらい練習しないと練習が終わらなくなってくるのが現実です。

 

しかし、しっかりした基礎が身に付き、色々な曲が弾けるようになると、楽器の練習自体は3-5時間で効率良く練習出来るようになります。

長時間練習するのはどう練習したら効率よく出来るかなどがまだ分からない時期です。

 

とはいえ、曲をどう仕上げたいか考えたり、楽譜を研究したりするのは別の時間がかかります。

 

あくまでも目安ですので、学校の勉強の時間などを考えてバイオリンが練習出来る時間を計算し、その中で出来る限り効率よい練習をしてくださいね!

 

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