バイオリンで上達するには、楽器を安定して持ち、左手も右手も自由自在に動かせることがとても大事です。
何故なら、バイオリンを安定して持てないと、速いパッセージが弾けなかったり、変な所に力が入って音が汚くなってしまうからです。
更に、合っていない肩当てを使っていると、変な所に力が入ったり、体のバランスが崩れたのを修正するために変な格好でバイオリンを弾くようになり、身体のあちこちが痛くなったり、身体を痛めてしまったりもします。
肩こりや背骨の変形など、体の不調にもつながりますので、肩当て選びはとても重要です!
肩当てを変えただけで楽器を構えやすくなり、脱力が出来て音が良くなったという事もあります。
首が長いので今の肩当ては低すぎる、なで肩だから今の肩当では楽器が滑り落ちるなど、バイオリンを安定して持てていないなら、色々な肩当てを試して自分に合った肩当てを探しましょう。
色々な肩当てを試す時間がもったいないと思っている方、実は、筆者も練習時間を削られるのが勿体ないと肩当て選びに時間を割かなかったのですが、合わない肩当でいくら練習してもバイオリンは上達はしません!
練習時間を削っても自分に合う肩当てを探すことは、合わない肩当で何十時間練習するよりもバイオリン上達への近道になり、とても重要です。
バイオリン・ソリストから勧められて使ってみたら本当に良かった筆者が現在一番おすすめしている肩当てはこちら。
バイオリンの肩当ては身体の作りにによって合うあわないがあるので、もう一つおすすめしているのは人間工学に基づいて設計され多くの肩当の中でも体にフィットしやすいKUNです。
筆者も数十年使っていたKUNの種類と特徴をまとめました。
肩当てKUNの種類と特徴
KUNオリジナル (Original)
スタンダードなタイプで一番売れているモデルです。
多くのバイオリン奏者が初めに使う肩当がKUNオリジナルというくらい、多くの人に愛用されている肩当てです。
迷ったらまずはKUNオリジナルがおすすめです。
KUN ブラボー(Bravo)
メープルを使用した木製なので、響いた音が吸収されず柔らかい音がする肩当てです。
材質にこだわりのある方におすすめです。
しかし、材質よりも自分の肩にフィットして楽器を構えやすいかが重要ですので、木製で響きをあまり止めないからと言って、楽器を構えにくい場合には材質よりも体に合う肩当てを選ぶほうが重要です。
バイオリンを弾く時に肩当てを使うと楽器の響きを止めるので、肩当を使わないほうがいいと聞いた事がある人は多いと思います。 確かに、肩当てを付けることで楽器の響きを少し止めてしまいます。 しかし、肩当てなしでバイ[…]
KUN スーパー
オリジナルよりも左右の幅を調整できるモデルです。
KUNヴォ―チェ(Voce)
カーボンファイバー製なので軽い。
肩当てがバイオリンから外れにくく、オリジナルに比べると高さがあるので、首が長い人でも使えます。
KUN Collapsibile
折り畳みが出来る肩当てです。
コンパクトなので持ち運びに便利です。
シェル型のケースに折りたたんで入れる事が出来ますが、入れるスペースがギリギリなので入れ方によってはクッション部分がはがれてくることがあるので、出し入れ時は気を付けましょう。
生徒さんが少し使っていたのですが、幅が調節しやすい分、変な力が加わると幅が開いて肩当が動いてしまうのと、高さが少し低かったので、他の肩当てに変更していました。
そして、首が長い人には向かない肩当てです。
まとめ:肩当てKUNの種類
バイオリンの肩当てで一番使われているKUN。
オリジナル、メープル素材、カーボンファイバー素材、折り畳みが出来るものと種類が豊富です。
素材によっては楽器音が変わりますし、自分に合っていない肩当てを使っていると身体を壊す原因にもなるので、自分に合った肩当てを探してください。