バイオリンを上達するには、音階で音程を取る練習をし、練習曲で色々なテクニックを勉強し、協奏曲や曲で習ったテクニックを使う。
この繰り返しをすることがとても大切です。
この記事では、小・中学生のうちに弾いておくと勉強になる協奏曲をまとめました。
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小・中学生のうちに弾いておきたい協奏曲
10分以内の協奏曲
ヴィヴァルディ:バイオリン協奏曲 Aminor Op.3 No.6
スズキメソッドの4巻で習う協奏曲。
10分以内の協奏曲なので、まずは短い協奏曲で集中力や体力を鍛えるのにちょうどよい長さの協奏曲です。
体力がついてきたら弾きたいバイオリン協奏曲
バッハ:バイオリン協奏曲第1番
スズキメソッドの7巻で勉強する協奏曲。
色々な曲を勉強して10分以上の長い曲が弾けるようになったら挑戦したい協奏曲です。
教本に楽譜は載っていますが、長くバイオリンを続けていくならバッハの楽譜はバッハの楽譜はベーレンライター版、自分で運指や弓順を考えたいなら運指や弓順が何も書いていない版と書いてある版がセットになっているヘンレ社がおすすめです。
お洒落なメロディーのバイオリン協奏曲
シャルル・ド・ベリオ:バイオリン協奏曲No.9
ジョバンニ・バッティスタ・ヴィオッティにバイオリンを学び、アンリ・ヴュータンを育てたベルギーのヴァイオリニストシャルル・ド・べリオ(1802-1870年)。
彼の作曲する曲は、バレエの情景など、メロディーがお洒落だなと思うのは私だけでしょうか?
とっても素敵なメロディーの協奏曲です。
クライスラー作曲のプレリュードとアレグロが弾けるか弾けないかくらいのレベルだと無理なく弾ける協奏曲です。
基本中の基本の協奏曲
ジョバンニ・バッティスタ・ヴィオッティ:バイオリン協奏曲No.23
イタリアのヴァイオリニスト、ガエターノ・プニャーニの下で学んだヴィオッティ(1755-1824年)。
フランス・ヴァイオリン学派創設の父と呼ばれるくらい、素晴らしい教育者でバイオリニストなら皆練習する練習曲で有名なピエール・ロードを教え、パガニーニに影響を与えたとされているアウグスト・ドゥラノフスキも教えたとされています。
素晴らしい教師だけあり、ヴィオッティのバイオリン協奏曲はデタッシェの良い勉強となる基本中の基本の協奏曲です。
1楽章だけでも凄い勉強になりますよ。
初めてのモーツアルト
モーツアルト:バイオリン協奏曲第3番
スズキ教本でモーツアルトの協奏曲は第4番と5番ですが、初めてモーツアルトを弾く場合、4,5番に比べると難易度の低い3番がおすすめです。
第1,2番も4,5番よりも難易度は低いですが、コンクールや試験の課題曲になるのは圧倒的に3,4,5番なので、3番から始めるのがいいのではと思っています。
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モーツアルトの楽譜は、何も書いていない楽譜と、スラーや運指番号が改定ある2つの楽譜がセットになっているベーレンライター版がおすすめです。
1900年代作曲の協奏曲
カバレフスキー:バイオリン協奏曲Op.48
1900年代のロシアの作曲家の協奏曲。
学生のために書いた協奏曲なのに、オイストラフのように弾こうとすると速すぎて難しすぎますが、テンポを落として弾けば、小学生でも弾けて学ぶことが沢山ある曲です。
色々な年代の色々な国の曲を勉強することで表現の幅が広がるので、おすすめの1曲です。
良い音を探求出来る協奏曲
ブルッフ:バイオリン協奏曲第1番Op.26
テクニック的にはさほど難しくないと思っていますが、リズムを数えるのが少し難しいく、生徒さんに数えさせるのが大変な協奏曲です。
そして、脱力をして良い音を出す練習に使える協奏曲です。
まとめ
小学生におすすめなバイオリン協奏曲をまとめてみました。
この他にも、ヴュータン・サンサーンス・ヴイエニャフスキーなど、勉強する協奏曲は沢山あります。
どんなテクニックを勉強したいかによって自分に合った曲を選んでくださいね。