バイオリン指番号の決め方

バイオリン指番号の

バイオリンで新しい曲を練習している時、指番号が書いていなくて「どう弾いたらいいか分からない!」

もしくは、先生に「この指番号で弾いてね。」と言われたのに、勝手に違う指番号で弾いていて怒られた!

 

でも、「音が合っているからなんで怒られないといけないの?」なんて思ったり、「指番号はなんでこうなの?」と思うけれど、聞けないという経験はあるのではないでしょうか?

 

特に小さいお子さんは、慣れてしまった指番号から先生が教えてくれた指番号になかなか変えられなかったり、音で聴いて覚えているから、音程は合っているけれど毎回指番号が違ったり、、、。

 

実際、娘も弾くたびに違う指使いで弾いていた時期がありました。

 

慣れてしまった指番号を変更するには、理由を説明してあげると納得して先生の指示通りの指番号で弾く傾向にあるので、指番号をどう決めているのかをまとめておきます。

バイオリンの指番号はどうやって決めているの?

一つの曲を弾き始める時、絵画を仕上げていくように、自分のイメージ通りの音やフレーズで弾けるように、どの弦のどの指で弾くかを考えます。

 

そして、スラーや指番号で迷ったら、過去の有名なバイオリニストが指番号、スラーを書いた楽譜を参考に決めます。

 

自分では考えられないという時には、楽譜に書いてある指番号で弾き、弾きにくい部分を少し訂正して使うのがおすすめです。

※基本的にポジションチェンジする所に指番号が書いてあるので、書いて無ければ同じポジションで弾く事が多いです。

 

弾きにくい部分を何故訂正するかというと、過去のバイオリニストはほぼ大人の男性、大きな手の持ち主です。

日本人の小さな手の子供や女性では弾きにくい、もしくはもっと良い指使いがあるので少し訂正して使います。

ポジションの特徴

バイオリンの指番号を決める時、知っておくと便利なのが、ポジションの特徴です。

 

第一ポジションで弾くとはっきりした音がするので、バロックの曲を弾く時にヨーロッパでは低いポジションで弾く事を好みます。

逆に少し柔らかい音を出したい時にはポジションを上げて柔らかい音で弾いたり、力強い音が欲しい時にはG線で弾いたりします。

 

そして、指も1はビブラートがかけにくいから、沢山かけたいときには2、3を使ったり。
そして、同じフレーズは同じ線で弾いたり、同じ音型は同じような指使いで弾いたり、、、

 

これらを考えて指や線を決めています。
でも、絶対にこれが正しいというのではなく、弾く人がどういう音を求めているかで決めるので、色々な指使いが存在します。

 

指番号がなかなか直らない部分があったら、「先生(有名なバイオリニスト)はどうしてこの指使いを決めたのかな?」と考ええみると、どうしてこの指番号なのか理由が見つかり、理解して弾くようになると、指番号が毎回違うという事は起きなくなります!