バイオリンの発表会で映えるおすすめの曲をリストアップしました。
ポジションチェンジが自由に出来るようになると曲の進度が今までよりも速くなり、難曲にも挑戦できるようになります。
ここでは、鈴木教本7-8巻以上の曲が弾けるようになった時に挑戦していきたいおすすめな曲をリストアップしてみました。
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コンクールでも定番の曲
クライスラー作曲「前奏曲とアレグロ」(プニャーニのスタイルによる)
クライスラーは、他の作曲家の長い曲を5分程度に編曲し、演奏会で演奏したことで有名です。
現在、テレビ撮影での曲は視聴者が飽きてしまうので、長くても3分と言われています。
クライスラーも過去の曲を当時の聴衆のために聞きやすい長さに編曲した作曲家だけあり、クライスラー作曲の曲は聴衆が聞きやすく舞台映えする曲が多く、中でも人気な曲が前奏曲とアレグロ。
クライスラー 前奏曲とアレグロ 難易度
「前奏曲とアレグロ」はテクニック的に意外と難しい曲で、コンクールなどで弾いている子や高校生・大学生を見ても、意外と苦戦していることが多い曲です。
しかし、子供のうちは身体が柔らかいので、勢いと身体の柔らかさ意外と弾けてしまうので、曲の進度が早い子は6、7歳くらいでも挑戦でき、コンクールやコンサートでとても観客受けする曲です。
とはいえ、小さい子が弾いてる場合、最後の重音の音が潰れていたり、移弦が上手に出来ずに弓が飛ばなかったりするので、演奏会で美しく弾けるようになるには、
クロイツェルで移弦の練習
ドントOP35の1番で重音練習をすることをおすすめします。
なので、小さい頃に弾いておいて大人になったらもう一度勉強しなおすと良い曲です。
楽譜
「前奏曲とアレグロ」の楽譜はピースでも売っていますが、愛の喜び,愛の悲しみ,美しきロスマリンなど他の曲も入っている曲集を購入するとお得です。
ボーイングとポジションチェンジの練習・想像力を使う練習になる曲
アントニオ・ヴィヴァルディの冬は、構成が分かれば比較的弾きやすく、スズキメソード教本の7,8巻くらいのレベルで弾けます。
ルネサンス期にイタリアで創始された14行から成るヨーロッパの定型詩がついているので、詩を読んでどんな音を出すと効果的に演奏出来るかを考える事が出来るので、音やフレーズなどについて考えるための良い曲です。
難しそうに聞こえますが、スムーズなポジションチェンジと柔らかく弓を持てるとヴィエニャフスキやサラサーテよりもよりも比較的弾きやすい曲です。
ヴィヴァルディの冬の後に弾きたい曲
冬より少し難しい夏は、柔らかい滑らかな移弦が出来ないと弾けないので、移弦練習になる曲です。
重音を取れる左手が出来ていて、滑らかな移弦が出来れば弾ける曲です。
楽譜
ベーレンライター社がおすすめですが、運指を自分で考えられなかったり、先生に聞けない場合、ペータース版の方が弾きやすい可能性がありますが、この2版では何か所か音の違いがあるので、出来ればべーネンライター社をおすすめします。
***ウイキペディアより***
1725年、アムステルダムのル・セーヌ(Michel-Charles Le Cène)による初版パート譜のほか、〔雷〕音型が第2ヴァイオリンにも入るなど記譜と指示に初版との差異がみられる筆写パート譜をマンチェスター公共図書館が所蔵している。
ナイジェル・ケネディ、ジャニーヌ・ヤンセン、ファビオ・ビオンディは実演/録音両面でマンチェスター稿を好んで採り上げ、クリストファー・ホグウッドもこの筆写譜の特徴を2000年のベーレンライター社版校訂の際、率先して採用した。
ボーイング・スピードの練習になる人気の曲
イタリアのナポリの作曲家ヴィットリオ・モンティのチャールダーシュ。
曲初めの歌う部分はビブラート、その後のアレグロ・ヴィーヴォは軽く飛ばすソティエ、左手を速く動かす練習、比較的難しくない重音があり、フラジオレットの練習になります。
曲が色々な部分に分かれているので小さい子でも練習しやすい曲です。
ヴィエニャフスキでまず挑戦したい1曲
楽譜
新しいバイオリン教本の6巻に入っています。
中級の人が弾くのにとても弾きやすい運指になっています。
ハイポジションが弾けるになったら挑戦したい一曲
パガニーニ作曲 モーゼ変奏曲「ロッシーニの主題による」
G線だけで弾くモーゼ変奏曲。
パガニーニが、友人ロッシーニのオペラのメロディーを編曲した作品です。
テーマが何度もバリエーションを変えて出てくるので聞いていて楽しい曲です。
G線のハイポジションを弾く時に指が痛くなることもあるので、あまり小さい子にはおすすめしません。
楽譜
新しいバイオリン教本の6巻に入っています。
弾くスピードがある子供におすすめの一曲
サラサーテ作曲 ザパテアド
ワンボウスタッカートが少し難しいですが、リズム感をつけるのに良い曲です。
楽譜
難しく聞こえて意外と弾きやすい曲
ヴィエニャフスキ 作曲 スケルツォ タランテラ
難しそうに聞こえますがハイフェッツほど速く弾かなければ意外と弾きやすい曲です。
スケルツォタランテラ 難易度
同じテーマが何度も繰り返されるのと、歌う所が少ないので新しいバイオリン教本6巻に出てくる「華麗なるポロネーズ Op.4:ヴィエニャフスキ」、「チゴイネルワイゼン Op.20 :サラサーテ」よりも比較的簡単に弾けると私は考えています。
小中学生などで、弾くスピードが出る子におすすめな曲です。
楽譜
ボーイングの練習になる1曲
ソティエや弓の先を使ったり、速い全弓の練習が沢山出てくるので、ボーイングの練習に良い1曲です。
序奏とタランテラ 難易度
バイオリニストが作った曲だけあり、同じ重音でボーイングを変えていたり、音程も取りやすい曲です。
しかし、速い全弓、弓先だけで弾いたり、弓を飛ばしたり、ボーイングテクニックが必要になります。
シェフチークのボーイング教本でボーイングテクニックを鍛えた後に弾くと楽に弾けます。
パガニーニのコンチェルトを弾く準備として弾きたい曲
パガニーニ・クライスラー編曲 ラ カンパネッラ
リストも憧れてラ カンパネッラを作曲したほど素敵なメロディーなパガニーニのバイオリンコンチェルト2番の3楽章の「ラ カンパネッラ」。
コンチェルトの3楽章はダブルのフラジオレットが出てきて難しいですが、クライスラーが5分程度に簡単に編曲してくれたクライスラー版はリコシェを練習すれば弾けます。
楽譜
まとめ 発表会におすすめの曲
発表会で弾く曲に迷ったら、大人はゆっくり歌う曲もいいですが、子供にはゆっくり歌う曲よりも少し難しい曲のほうがおすすめです。
子供は身体が柔らかく少し難しい曲でも案外簡単に弾きこなしてしまうので、小さいうちからどんどん挑戦してみてください。
そして、その曲の難易度はその人によって変わってきます。
例えば、速く弾くことが得意な人、歌う事が得意な人、重音が得意な人、スピッカートが得意な人など、演奏者によって得意不得意は違うので、その人の得意分野が生かせる曲を選んでくださいね。
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