【体験から解説】バイオリンコンクール参加のメリットとは?

バイオリン コンクール 子供

1. 人前で演奏する経験が上達を加速させる

コンクールは、普段のレッスンでは得られない「本番の緊張感」を味わえる場です。
小さい頃からステージに立つことに慣れると、将来的に演奏が楽しくなります。

ただし、緊張しすぎてトラウマになると逆効果。家族でポジティブに楽しめるような工夫が大切です。


2. 音楽歴・プロフィールに実績が加わる

コンクールで入賞すると、プロフィールに実績として記載することができます
将来音楽高校・音楽大学を目指す際のアピールポイントになるだけでなく、海外留学の際にも有利です。


3. 曲を仕上げる過程で「計画的な練習力」が身につく

コンクール参加は、「本番に向けて逆算して練習する力」を育てます。
計画性・集中力・修正力が自然と身につき、他の分野にも良い影響を与えます。


4. 本番経験を積むことで“本番に強くなる”

人前での演奏を重ねると、「本番の空気」に強くなります。
レッスンだけでは得られないプレッシャーに打ち勝つ力を育てるためにも、本番経験は重要です。


5. 他の先生や審査員のアドバイスがもらえる

コンクールによっては、審査員から講評を受けられます。
師事している先生以外からの視点は、演奏の幅を広げるヒントになります。


6. 他の子の演奏を聴くことで視野が広がる

同年代の参加者と比べて、自分のレベルを客観的に知ることができます。
録音と違って**“生の音”の響きを体感できる**のも、コンクールの魅力です。


7. 副賞としてコンサートに出演できることも!

入賞者には、プロの演奏家と共演できる機会や、主催者による演奏会出演権など、貴重な体験を得られる副賞が用意されていることもあります。


コンクール参加のデメリットも知っておこう

1. 点数重視の演奏になりがち

コンクールでは「減点されない演奏」が評価されやすく、表現よりもミスを避ける演奏スタイルに偏ることも。
自由な音楽表現を忘れないよう、バランスが大切です。


2. 結果に親が落ち込み、子供に悪影響を与えることも…

結果に一喜一憂しすぎて、子供を叱ってしまう親御さんも少なくありません
しかし、コンクールはあくまで「上達のための過程」です。
結果よりも本番までの努力と成長に目を向けましょう。


3. 選曲や基礎練習の偏り

コンクールに集中しすぎると、練習が課題曲に偏り、基礎練習が疎かになる傾向があります。
家庭でも音階やエチュードなどをサポートできる環境づくりを意識しましょう。


4. 不透明な審査のあるコンクールも存在

特にヨーロッパでは、審査員や主催者と関係が深い子が入賞する“出来レース”のようなコンクールも存在します。
過去の入賞者・審査員構成をチェックするなど、コンクール選びは慎重に行いましょう。


バイオリンコンクールで入賞を目指すには?【戦略と選曲がカギ】

  • 自由曲を選べる場合は、性格の違う2曲を選ぶのがベスト

  • 作曲年代・テンポ・テクニックのバランスを意識

  • 背伸びしすぎた難曲より、仕上がりが美しい曲を

  • バロック時代の楽曲は要注意(審査員の解釈が分かれるため)

  • 過去の受賞者を調べてコンクールの傾向を把握する


審査員が見ているポイントとは?

  • 楽譜の正確性(音・リズム・アーティキュレーション)

  • 音楽的表現(ビブラート・ダイナミクス・フレージング)

  • 演奏全体の構成力とコントラスト

  • ステージマナー・集中力・演奏中の雰囲気


まとめ:バイオリンコンクールは「結果」より「プロセス」が大切!

バイオリンコンクールは、目標に向かって努力する力や、人前での演奏力・計画力・精神力を育てる場です。
もちろん入賞できたら嬉しいですが、本当に大切なのは、準備から本番までの過程と経験です。

コンクール前に押さえておきたい3つのこと

  1. 結果に一喜一憂せず、「次へのステップ」と考える

  2. 家庭でもポジティブな雰囲気づくりを意識

  3. 基礎練習と曲練習のバランスを保つ

コンクールはあくまでバイオリン上達の通過点。
数年後・10年後の大きな目標に向けて、ひとつひとつの経験を大切にしていきましょう。