バイオリンコンクール子供が参加するメリット・デメリット

バイオリン コンクール 子供

バイオリンだけでなく、音楽コンクール参加には賛成反対の色々な意見がありますが、人前で演奏をすると必ず上達します!

 

そして、コンクールというと上手な子が参加するというイメージがありますが、(日本でも探せばあると思いますが)ヨーロッパではアットホームなコンクールが沢山あり「あら?」という子でもコンクールに参加して演奏を楽しんでいます。

 

今まで見てきたコンクールで笑えたのは、冠をかぶって弾いている子がいたり、クラッシックコンクールなのにポップを弾いていたり(笑)。

それでも、観客は暖かい目で見守って拍手も沢山してくれます。

 

娘が6歳の頃からバイオリンコンクールに参加させたり、コンクールの結果に一喜一憂する沢山の親御さんを見たり、コンクール参加に当たり色々な相談を受けてきた筆者は、コンクールは上手に使えば、バイオリン上達に役立つと思っています。

 

しかし、思っていたような結果や、良い結果が得られなかった時、落ち込んでしまったり、衝動的にお子さんにキツイ言葉をかけてしまう親御さんもいて、子供の自信を失わせる事にもなり兼ねまん。

 

そこで、コンクールを上手に利用して上達するために知っておくと役に立つ事をまとめました。

コンクールに参加するメリット・デメリット

コンクールに参加をするメリットデメリットを知ると、コンクールを上手に利用して、バイオリン演奏力を伸ばすことが出来ますので、参考にしてください。

コンクールに参加するメリット

演奏する場が少ない場合は、人前で演奏をする機会を得られる

コンクールや発表会を上手に利用し、小さい頃から人前で演奏する事に慣れていると、人前で演奏することが当たり前になり、人前で演奏することが楽しくなります。

しかし、コンクールで極度の緊張を強いられたり、嫌な思い出があると人前で演奏することが逆に苦痛になってしまうので、コンクールの結果に左右されずにコンクールは特別イベントと割り切って家族で楽しめるように工夫をしてください。

自分の履歴書を作るため(コンクールで入賞するとプロフィールに記入出来る)

コンクールに参加をしなくても、オーケストラと世界各国で演奏会が出来るような子は別ですが、

小さい頃からバイオリニストを目指している子の多くは、国際的に重要なコンクールに向けてコンクール慣れするように小さい頃から子供のコンクールに参加をします。

 

そして、小さい頃からコンクールに参加をする目的のもう一つは、コンクールで賞を取り履歴書を作成していきます。

本番に向けて曲をどう仕上げていくかを学べる

コンクールへ参加をすると、本番で最大のパフォーマンスを発揮する為に、コンクールの日から逆算して練習の計画を立てます。

プロの演奏家は、移動→演奏会→移動→演奏会と、各地を飛び回って大勢の観客の前で最高のパフォーマンスを発揮しなくてはなりません。

コンクールは本番へ向けてどう準備をするかの良い訓練になり、初めて参加したコンクールで思うような結果が出なければ、次はここを改善してみようと少しずつ本番へ向けてどう向き合うかが分かるようになります。

そして、プロの演奏家は体力的にも精神的にも強くないと務まらないので、コンクールに参加をすることで、移動先からどう体力・体調・メンタルを整えて本番に向かうかという訓練にもなります。

本番を重ねた人は本番に強くなる

レッスンに通っているだけでは、観客を意識してどう曲を仕上げたいかという風に考えるのは結構難しいものです。

レッスンだけだと目標がなく、何となく弾ければいいかなと思いがちですが、人前で演奏する時には恥ずかしくないように曲をまとめようと思うようになり、練習時も本番を意識して練習するようになります。

師事している先生以外の講評が聞ける

コンクールによっては、審査員から講評が聞けるので、普段は気づかなかった事に気づけたり、他の角度から自分の演奏を見る事が出来ます。

同じことを言われても、他の先生から言われると今まで何度言っても直らなかった事がすぐに直ったりする事もあります。

同じ年代の子のレベルを見る事が出来る

発表会だと同門の子の演奏しか聞けない事がありますが、コンクールに参加をすることで、同年代の子のレベルを見る事が出来る。

YouTubeがある現在、世界各国の子がどのような曲を練習していて、どのくらい弾けるかというレベルは見れます。

動画サイトが発展した現在は、録画でいかに上手に見せるという事も大事ですが、録画された演奏は、録音の技術や弾いている場所によって変わるので、音の質や音量、ダイナミックなど録画では映えるけれど、生で聴くと楽器が全然鳴っていないというケースもあるので、コンクールに参加をすることでしか見えてこないものもあります。

コンクールの副賞でコンサートに参加出来る事がある

コンクールの副賞として、コンクール主催者がコンサートを開催してくれることがあります。

コンサートは、自分が用意したプログラムを見て、その演奏を聴きたいと楽しみに来ている観客ばかりなので、音楽を楽しみにきた観客と一緒に演奏会を楽しむ雰囲気を体験出来ます。

自分でコンサートを開催するとなると、場所を借り、ピアノ伴奏者を用意し、観客を集め、プログラムを作り、、、、かなりの時間と労力を使うので、とてもありがたい賞です。

コンクールに参加するデメリット

コンクールで点数が取れるような弾き方になってしまう事がある

コンクールで点数を取りやすいのは、ミスを少なくし、楽譜に忠実に弾く事です。

 

弾いたことがない曲だったり、楽譜を見たことがない曲なら気づかないミスだったり、微妙な音程の外れはすぐに直すので気にならない程度のミスなら、世界で活躍している有名なバイオリニスト達でも多少のミスがあるのが現実です。

 

自分の演奏会なら、観客が分からないくらいのミスなら恐れずに自分の音楽を大切に弾きますが、コンクールになると審査員はプロです。

多少のミスやテンポを揺らしすぎると、審査員によっては減点となるので、コンクールで点数を取れるように意識をして演奏をすると、演奏会とは違う弾き方になります。

 

点数を考えた演奏になると演奏会よりも少しつまらないというか、優等生的な弾き方になってしまうのです。

コンクールだからと割り切っていればいいのですが、あまりにもミスを恐れてロボットみたいな演奏にだけはならないように気を付けたいものです。

初めから入賞者が決まっているコンクールもある

ヨーロッパのコンクールには、初めから入賞者が決まっているコンクールもあります。

なので、コンクールに参加をする際によく言われる事は、審査員と過去の受賞者が誰かを見る事が大事です。

 

ヨーロッパの音楽院は日本から比べるとと学費がとても安いです。

しかし、多くのバイオリニストを生み出すバイオリンスクールの学費や有名教授個人レッスンはヨーロッパでも驚くほど高額です。

小さい頃から高額な学費を払ってきた生徒さんのためのコンクールというのがあり、結構名の知れた国際コンクールといっても、自分のスクールの子かお弟子さんの為に開催しているので、今回はこの子、次はこの子と入賞者が決まっているのです。

 

そして、学校だけでなく、コンクールに影響力を持っている先生も数名いて、そのお弟子さんが有利なコンクールがあるのも事実です。

初めから入賞者が決まっているコンクールは参加をしない、もしくは参加をしても結果は割り切って次へ進むことをおすすめします。

コンクールの結果に親御さんがイライラしてしまい、子供と揉めることがある

コンクールの結果が悪くて不機嫌になり、お子さんと喧嘩をしたり、怒ったりする親御さんは結構いらっしゃいます。

筆者も通過してきた道なので気持ちは分かります。

しかし、コンクールは上達するために必要な目標設定の一つに過ぎないので、大人が感情をグッと押さえてお子さんを次の目標に上手に導きフォローしてあげてください。

コンクールは一つの小さな目標です。バイオrンを上達する過程でしかありません。数年後、10年後の大きな目標を見失わない事が大事です。

 

しかし、上達する為に参加をしたので、結果が悪かったら、どう改善するかを考える事が大切です。

お子さんが練習をしなくて結果が悪かったなら、練習しなかったからで終わらず、次はどう工夫をしたら良い練習が出来るかを考えます。

しかし、いつもより練習をして頑張ったにも関わらず良い結果が出なかったら、練習方法を見直す。

自分の練習を見直す機会になっただけでも、コンクールに参加をした意義があったと思います。

 

コンクールに向けて練習もし、どう考えても自分のお子さんは入賞した子よりも上手ならば、参加したコンクールの過去の入賞者を見てコンクールの審査員との関係を調べてみると何故入賞しなかったのかが見えてきたりします。

どちらにしても、結果よりもコンクールまでの頑張りを褒めて、改善する点を話し合ってあげてください。

コンクールの曲ばかりになり、基礎がおろそかになる事もある

コンクールの曲を仕上げる際、レッスンではコンクールの曲が中心になってしまう事があります。

なので、バイオリン講師は練習曲や音階などを家で練習するように言いますが、レッスンでやらないからと基礎練習をおろそかにしてしまう子もいるので、家で基礎練習も出来るようなのサポートが大切になってきます。

コンクールで入賞するには

コンクールで上位を獲得したり入賞するには試験と同じで戦略が必要です。

そして、試験を受ける時に過去問題を見るように、以前の受賞者などを見てコンクールの傾向を知ることが大切です。

ヨーロッパのコンクールは悲しいことに、コンクール主催者のお弟子さんのためのコンクールがあったり(この場合はいくら素晴らしい演奏をしても絶対に優勝できません)、つながりのある音楽学校の生徒さんが優先に入賞になるなど、上手な子が優勝するとは限らないので、誰が主催していて、審査員は誰なのかを見る事も大事です。

重要な曲の選択

曲の長さの規定は必ず守るべきですが、ヨーロッパのコンクールは、事前に確認すれば曲の長さが1-2分くらい過ぎても大丈夫なコンクールもあります(厳格なコンクールもあります)ので、疑問がある場合はコンクール主催者に確認することをおすすめします。

 

曲が指定されていればいいのですが、自由曲で2曲選ぶ際には、作曲年代が違ったり、ゆっくりとした歌う曲と速いテクニックを見せる性格の違う曲を選ぶことをおすすめします。

そして、ヴィルトゥオーゾの選曲では、少し背伸びをしてテクニックが難しくて弾くのにいっぱいいっぱいの曲よりも、テクニックが難しそうに見えて案外簡単で聴き映えがする曲をきちんと仕上げたほうのがが有利です。

何故なら、コンクールによっては審査員にはチェロやコントラバスの先生もいらっしゃるので弾いたことがないバイオリンの曲になると、どのテクニックが難しいかというのは分からない事もあるからです。

 

それから、バロックの曲は楽譜にあまり書き込みがないので、弾き方に先生方の意見がかなり分かれます。
コンクールでバロックを選択するのは、バロックを専門として大学で習い、弾き方に自信があるか、もしくは主催者側でバッハなどを指定してくる場合以外は避けたい時代です。

ヨーロッパの音楽学校にははチェンバロは普通にあるので、チェンバロと一緒に演奏が出来たり、バロックの弓を貸してくれたりします。

バロックやクラッシックのビブラートのかけ方、音の発音の仕方なども今の時代が求めているものでなければヨーロッパの審査員は納得出来ません。

審査員は何を見ているか

審査員は、ビブラートのかけ方、曲を歌えるか、音楽性も見たいので、曲の中のコントラストがついているか、そして、楽譜に正確、スラーはスラーになっているか、スタッカートをスタッカートで弾いているかなどを見ています。

楽譜に正確に、そして、音の発音、コントラスト、ダイナミックが聞いている人に伝わるように弾けているかを考えて練習してください。

まとめ

コンクールに参加をする時は、コンクールの当日(目標)までの練習計画を立て、途中で練習の修正を行いつつ、本番へ調整していきます。

コンクールは、コンクール毎に大体のレベルが決まっていますが、参加する人によって入賞しやすい年、上手な子が集まる年があるので、正直運もあります。

なので、コンクールの結果も大事ですが、コンクールに向けてどう体調を整えたり曲を仕上げていくかのプロセスのほうが大事です。

なので、自分の考えていた通りに練習が出来たか、本番は自分の思う通りに弾けたかなど、次回の演奏会やコンクールで改善出来る点は改善する事が大事です。

全てのコンクールではないですが、入賞者がほぼ決まっているコンクールもあるので、コンクールに参加する時にはコンクールの順位に左右されず、コンクールのためにどれだけ頑張って以前よりも成長したかということに目を向け、コンクールの日は特別イベントということで、どんな結果であろうと家族で楽しんで、コンクールが終わったら、ここはこうしたらもっと良くなるねというフィードバックと頑張ったことを褒めてあげると(自分に自信がある子は色々な場面で強いです!)コンクールを上手に利用してバイオリンの上達が出来ると思います。