バイオリン曲の難易度については、
・速い曲が得意な人
・歌うのが上手ない人
・弓を飛ばすのが上手な人、、、、
等々、得意不得意があるので、曲をやる時期、順番などは人によって違います。
しかし、大体の目安が分かりたいという方が多いので、曲の難易度、どんなことを勉強するかをまとめました。
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 1楽章 難易度
憧れの曲で、多くの生徒さんがメンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲の一楽章を弾きたいと言いますが、弾けそうな時期が来るまで待ってもらう事が多い曲です。
メンデルスゾーンの難しさは、いかに美しさを追求出来るか。なので、少しでも音程が外れたり音色が美しくない、フレーズを歌えていないと目立ってしまう所だと思います。
全ての曲で音程を外したり、フレーズが歌えていないといけないのですが、重音だらけの難しいヴィルトゥオーゾの曲なら、「こんなに難しい曲を弾けるなんて凄い!」と少しくらいの音程が外れても他の事に気を取られて気が付かない人も多かったりするのですが、メンデルスゾーンのコンチェルトはそのような誤魔化しがきかない曲です。
1827年に亡くなったベートーヴェンをロマン派音楽の先駆者として考えられているので、1844年に作曲されたメンデルスゾーン・バイオリン協奏曲ホ短調は、ロマン派の時代ですがどちらかというと古典派よりの作品です。
古典期はギリシャ文化を基盤に均整美を追求、アカデミックでルールが細かく決められていて、理想の美しさを求める事が大切。
モーツアルトがシンプルだけで難しいと言われているのと似ていると思います。
どんなテクニックが必要?
重音が少ないので、なんとなく弾けてしまう子は弾けてしまうのですが、音程を外すとすぐに分かる。
歌心がないと聞いていてつまらない曲になってしまう。
滑らかなレガートが出来ないと美しく弾けない。
なので、必要な技術は
・ポジションチェンジをしても音程を外さない確実な左手の基礎
・フレーズを歌えるようにコントロール出来る左手と右手の技術
・オーケストラがメロディーを弾く時にソロが弓を飛ばして伴奏部分を演奏するのでリコッシェなど弓を軽く飛ばせる技術
いつくらいに練習するの?
ブルッフのバイオリンコンチェルトを弾けるようになったら、ヴィエニャフスキヴァイオリン協奏曲を弾いてメンデルスゾーン、もしくは、先にメンデルスゾーンを弾くかというレベルだと思います。
冒頭にも書いた通り、向き不向きがあるので、フィンガードオクターブ・ワンボウスタッカートが出来なそうな生徒さんにはヴィエニャフスキバイオリンコンチェルトは後にしたり、
ブルッフのような曲は苦手でどうも進まない場合には違う曲にしたりと、生徒さんによって時期は変えると良いと思います。
左手の基礎を作る
シェフチークOp.1-1で左手の形を整えます。
ポジションチェンジ練習
スケールやシェフチークをメトロノームを使って左手を正確に速く動くように練習します。
特に5番を使ってなめらかな移弦、なめらかなレガート、ポジションチェンジが出来るようになっているのが理想です。
リコッシェなど弓を飛ばす練習
どうやってリコッシェを教えようと長年考え、試して今一番おすすめ出来る教本がシュラディックの3巻です。
デタッシェ→スタッカート、移弦とスタッカート、リコッシェの順番で練習すると出来るようになります。
楽譜
原版に加えて、ウイーンのコンセルヴァトワールで指導されていた Igor Ozim先生の運指、スラーつきの楽譜が入っていておすすめです。
安めの楽譜が良い場合、インターナショナル版がおすすめです。
追記
世界には沢山のバイオリン教師が書いた練習曲が色々とあります。
練習曲を使って左手・右手のテクニックを少しずつつけていく時、私が書いた以外にも良い練習曲はあります。
なので、ここに記載されていない練習曲でもいいので、左手、右手を分けてテクニックを習得しておくと、曲を弾く時に楽に弾けるようになります。