バイオリン弓の選び方

こんにちは。

弓を購入したいけれど、どんな弓がいいのか分からないという相談を良くされます。

そこで、弓選びについてお話ししたいと思います。

弓は消耗品?

弓は消耗品と言わますが、実際どのくらいもつのでしょうか?

答えは、弓の品質と使い方、そして保管状態次第なので、このくらいという正確な年数などはありません。

例えば、工房製作の100年くらい前の弓で保存状態が良く、現在でも使える弓もありますし、それよりも新しいものでも使い方によっては寿命がきてしまうことも。

例えば、量産品の安価な楽器にセットでついてくる弓は、弓の毛替え料金のほうが高いので、弓の毛が消耗したら買い替えたほうのが安いので、価値はなくなってしまいます。

良い弓とは?

良い弓というのは、どのような弓でしょうか?

良い弓とは、弓が勝手に弾いてくれるというと大げさですが、弦に乗せた時に弦に吸い付いてとても弾きやすく、「あれ、こんなに上手だったっけ?」という感覚に陥るほど、弓で演奏が変わります!

しかし、弦に吸い付けられるように弾け、スピッカートやリコシェなども、軽々と飛び、飛ばした音の粒も綺麗に出るような弓は、数十万、もしくは100万円以上するものもあり、なかなか手が届かないという人が多いのではないでしょうか。

そこで、そこまで高価でない弓で良い弓はと考えると、楽器と弾く人の相性が一番大切なのではないかと思います。

弓の予算があると思いますので、予算内、予算より少し高めの弓を楽器店に用意していただき、弾いて弾き心地を試して選ぶのがいいと思います。

弓を試す時に気を付けたいこと

弓を試す時には、必ず自分の出している音を良く聞き、弓の先から元までのバランスが良いかを考えながら試してください。

弓先が軽すぎると弓元でのコントロールが難しくなりますし、逆に重すぎてもバランスがとりにくいです。

もし、知人などで弾いてくれる人がいれば、遠くでどのように聞こえるかも聞いて判断すると、遠くでどのような音の違いがあるのか分かります。

スピッカートなど、弓を飛ばした時にバランスよく弾むか、その時の音はどのような音がするかも試してみてください。

楽器と同じで、機会があれば色々な弓を弾いてみて、どのような弓があるのか、耳を慣らすのが一番です。
それから、ある程度価格は反映しますが、ある程度の値段へいくと、新作の100万円のゆみよりもオールド70万円の弓のほうが良かったという事もありますので、まずは先入観から入らないため、価格を聞かずに試してから価格を聞くというのもいいかもしれません。

新作かオールドか

価格によっては、オールドで良い弓がありますよと勧められることもあります。

オールドの弓を試す時に気を付けたい事は、以前使っていた人の癖がついていないか。

弓の芯はしっかりしているか。

オールドの弓では、弓の芯がしなってしまい、しっかりした芯の強い音が出ない事があります。

また、以前使っていた人が弓を少し寝かせて弾く人だと、そのような癖がついていたりもするので、このような点も気にして試してみるといいと思います。

現在は、大ホールで演奏するため、弓の毛を全て使って弾くことが多いです。

しかし、弓を寝かして弾いている人の弓では、片側から重さをずっとかけられていたので、弓のスティック部分が少し変形していたりする事もあります。

新素材・カーボン素材の弓

新しい素材、カーボンの弓は、木に比べて丈夫なので変形せずくたびれないという特徴があります。

バランスも良く作られているので、高価な弓を購入出来ない場合は、試してみる価値があると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

弓といっても種類が沢山あり、どう選んだら良いか初めは難しいです。

大切なのは、楽器の音を良く聞いてあげる事。

同じ製作者の弓でも、1本1本性格が違います。

そして、こっちの楽器にはこの弓が合うけれど、この楽器にはこの弓のほうが楽器の持っている力を発揮できるという、楽器と弓の相性もあります。

なので、弓を試す時には必ず楽器を持参して、良く楽器の音を聞いてあげてください。

良い弓が見つかりますように!