バイオリンで上達する人としない人の決定的な違い

バイオリン上達する人はどんな人?

バイオリンを習っていると、なかなか上達しなくて「私には才能がない」「あの人は生まれながら才能があったから」などと思ってしまう事があります。

しかし、何十年もバイオリンを練習し、色々な国の子、2歳から60歳以上までの人に教えてみて、音楽院のバイオリンを習っている子たちを見て思う事は、上達する子は当たり前ですが、上達するような練習が習慣になっている子が多いです。

バイオリンは、上達速度の違いはあれ、定期的に出来ない事が出来るようになるようなを練習し、バイオリンを弾くための筋肉を鍛えていけば誰ても弾けるようになる楽器です。

しかし、上達出来るような練習を毎日コツコツするのが意外と面倒で大変だったりします。

なかなか出来ないと出来ない理由を探して自分が出来ない事を正当化してしまいがちですが、出来ない理由を探していると上達することは難しくなってしまうので、上達する人としない人のシンプルだけでとても重要なポイントをシェアします。

子供から始めても大人から始めても、上達するかしないかは練習次第ですので、練習の参考になればと思います。

 

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バイオリン、上達する人はどんな人?

バイオリンを上達する人は、当たり前の事(どうしたら出来ない事が出来るようになることが分かって、出来るような練習をする)を毎日淡々とこなす規律と反復練習が出来る人が多いです。

ダイエットでも語学学習でも同じですが、日々どうしたら今の現状よりも良くなるかを考えてやる事をやる。

そして続ける。このやり続けるというのが結構大変です。

出来ない事を出来るようにする練習は意外と面倒で、数日間出来ない事を何度も何度も繰り返しているとフラストレーションが溜まって嫌になってしまったり、「私には出来ないのでは?」「無理!」と諦めてしまう人が多い中、上達する人は、感情の上下はあるものの、

・親に助けられたり

・頻繁にレッスンに通ったり

・上手になると決めて自分の意志でどうにか練習したり

・楽しい目標を作り楽しく練習出来るように工夫する

・本番を設定して何が何でも上達する環境を作る

等々

工夫をして諦めずに何年も日々のコツコツ練習をこなしている人が多いです。

その何年もの積み重ねが出来るか出来ないか。

何年ものコツコツとした地味な練習は小さなスパンで見てしまうと大変に思えますが、毎日ご飯を食べるのが当たり前、歯磨きをするのが当たり前になっているように、続けているとバイオリンの日々の練習も当たり前の一部になってしまうので、初めのうちは大変ですが、毎日の練習が習慣になってしまうと、

・今日は練習したくない、面倒だなとと思う日

あまりにも出来なくて絶望してしまう日

・他の事で疲れていてついついイライラして他の人に当たってしまう日

など、大変な日もあるのですが、それでも淡々と練習をして前に進んでいきます。

何事も出来るようになるには、出来るようになる毎日の反復練習が必要です。

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赤ちゃんが立って歩けるよになるには、毎日立っては転び、数歩歩いては転んで、少しずつ足の筋肉を鍛え、バランス感覚を覚えやっと歩けるようになるのと同じで、バイオリンもめげずに毎日同じような事を繰り返し少しずつ出来るようにしていきます。

赤ちゃんが歩くのとバイオリンの練習とは少し違いますが、バイオリンも出来るようになるまで何度も何度も同じことを繰り返してやっと正しい身体の動きが分かり、必要な筋肉がつき出来るようになります。

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毎日同じような練習をし、少しずつ少しずつ出来ない所を出来るようにしていく作業が必要なのですが、

・バイオリンの上達はなかなか目に見えない

・小さい子がバイオリンを始めた頃は、親が喜んでくれることを喜びに毎日毎日練習しますが、大きくなると言い合いに変わってしまい楽しく練習出来ない。

大人になると一人で練習をしているとすぐには目に見える上達がないと、「練習方法が間違えているのでは?、もっと楽な道があるのでは?」とブレてきてしまいます。

確かに、一人で練習していると、間違えた練習をしている事もあるので、上達する価値のある行動を続けるために定期的に先生の元でチェックをしてもらい、目的地(弾けるようになる)へ向かう正しい道から外れてしまったら、正しい道へ戻してもらい、また先へ向かって進むことも大切です。

しかし、大人でも上達する人は、どうしたら上達するだろうかと考え、

・出来ているか定期的にチェックする

・時には先生を変えたり

・毎日鏡と睨めっこをして弾くフォームを直したり

・大事な基礎は何度も同じ練習を何カ月も何年も反復練習したり

しています。

こう書き出すと大変そうに見えますが、上達するような地味な練習をすると上達すると分かると、地味な練習が楽しくなってきます。

地道な行動を続ける規律は強い意志力が必要と思いがちですが、毎日5分ずつなど始めは少しから始めて少しずつ増やしていきます。

そして、意志力に頼らない環境を作ることで解決出来ることもあります。

上達する環境作り

上達する子は、バイオリンを練習する環境作りが上手かったりもします。

 

例えば、

・親子で練習出来ない場合は、週に3-4回など練習に付き合ってくれる先生を探して練習する環境を作る

大人の場合でも、定期的に先生にチェックしてもらう

練習時に気が散ってしまう場合、練習プログラムを作り、上から順番にこなす習慣を作る

・練習する部屋は片付け、目に見えるものがない状態にする(部屋が散らかっているだけで脳は無意識に情報を処理するので、練習に集中出来ずに他の事を考えてしまったりします)

・コンクールへ参加するなど目標を作り、練習をしないといけない環境を作る

・大人の場合、市民オーケストラに入ったり、弾く機会を作り、上達しないといけない状況を作る

頑張って練習しているのに上達しない場合

レッスンにも通って毎日頑張って練習しているのに1年以上望む成果を出せずに頑張っている場合、頑張る方向が違っている可能性を疑う必要があります。

 

頑張っている自分を正当化するために他に上手くいっていない人を探して、バイオリンは難しい楽器だから弾けなくて当然と自分の考えを正当化して、どうしたら上達するかを考えるのではなく、現状維持を正当化してしまう事もあります。

そんな時は、練習方法を見直してみるなど、自分は上達出来ると信じてどうしたら上達出来るかを探してみると、新しい道が見えてくることがあります。

どういう練習をしたら上達するかを先生に聞いても分からなければ先生を変えてみても良いと思います。

上達する人は何をしているか?

上達する人は、楽に上達出来る方法(教え方の上手な先生を探したり、一人で練習する意志力がなければ、コーチングしてくれる先生を探したりして、上達していきます。

目標がないとダラダラとしてしまうので、得たい結果や目標を決め、目標に向けて毎日出来ない所を出来るようにしていきます。

最後に

バイオリンの練習は地道で孤独な時もあります。

しかし、上達する練習方法が分かり、色々な曲を弾けるようになると、自分の求める音色を探したり、色々な音を出せたり、新しいテクニックを覚えたり、合奏したり。

 

弾きたかった曲が弾けるようになると心の安らぎや幸せな気分を与えてくれたりと楽しい楽器です。

 

地道な練習も慣れてしまうとそれが当たり前になる時が来て、逆に地味な練習の方が近道だと分かると、コツコツと地味な練習をこなせるようになります。

 

なので、「あんな曲が弾きたい」と初めに憧れた気持ちを思い出して地味な練習を数カ月頑張って続けてみてください。

 

それから、どんなに最高の指導者がいても、やるかやらないかを決めるのは本人です。

自分の意志で選択することが大切で、「自分の結果は全て自分が全ての責任を引き受ける」気持ちで、最高の指導者でもその指導法が自分に合っていないと考えるなら、自分を上達させてくれる指導者を見つけるなどして、上達する道を探すことでバイオリンは必ず上達していきます。

音楽的なことは別として、技術的にはキラキラ星を弾くのも、チャイコフスキーのコンチェルトを弾くのも、根底にあるものは同じです。

出来ない部分を見つけて、毎日少しずつ身体を鍛えて出来るようにすること。

初めにバイオリンを初めた時、楽器も持てない、音程も取れない、弓は左手と逆に動かす、、、

こんなに難しい楽器が弾けるようになるのかと思った人もいると思いますが、毎日少しずつ少しずつ練習を重ねることできらきら星を弾けるようになったのです。

当たり前のことをあたりまえにやる規律と反復が出来るかが上達の秘訣ですので、コツコツ練習を頑張って弾きたい曲を弾けるようになってください。