バイオリンを教えていると「バイオリンは毎日どのくらい練習したら良いでしょうか?」と良く聞かれます。
上達するために練習時間はどのくらい必要なのか?
何十年も練習し、自分の子供の練習に付き合い、教えてみて、試行錯誤して至った結論は、、、
バイオリンの練習時間
時間の決め方
まず仕事、勉強などの時間を引いて練習出来る時間を計算します。
・仕事があるから30分
・勉強が忙しいから1時間
・平日は2時間、週末はもう少し時間が取れる
等々バイオリンに割ける時間は人それぞれです。
なので、とりあえず出来る時間からスタートするのがいいと思います。
時間配分
出来る時間の中で時間配分を決めます。
・基礎練習や音階
・練習曲
・曲
練習時間は多ければ多いほどいいという訳ではありません。
練習している時にどれだけ集中して出来ない所を直せるかが大切です。
理想の練習
「今日は8時間も練習した!」と満足するよりも、2時間練習してこことここが良くなった。
先週までは出来なかったパッセージが出来るようになった。
など、時間よりもどれだけ上達したかを重視する事が大切です。
そして、出来る範囲の時間で練習してみると、思っていたよりも時間が余ってしまったり、足りなかったりします。
通常はきちんと練習しようとすると練習時間は足りないのが普通で、出来なかった所は次の日の課題となります。
なので、時間が余るというのは、大体さらっと弾いて終わっている。
もしくは、あまり考えずに何回か弾いて終わり。
又は、「出来てる」と思い込んで満足して終わりなどが多いと思います。
練習時間を決めて練習してみると、練習曲や曲が難しくなったり、ページが増えれば増えるほど時間がかかるので、練習時間は自然と増えていきます。
なので、出来る範囲で練習時間を少しずつ増やしていくことで、自分に丁度良い練習時間が分かります。
バイオリン練習以外にも大切なことがある
バイオリンを弾くのは、芸術作品を作るのと同じです。
なので、技術面も磨いていかないといけませんが、音楽的な事、芸術面も磨く必要があります。
練習していない時に美しい物を見て感動したり、バイオリンとは関係ない新しい事を覚えることでバイオリンの演奏に影響がある事もあります。
バイオリンを上達させるには練習時間が全てではありません。
楽しい事をする時間、美味しい物を食べて感動したり、リラックスする時間も大切です。
絶対に〇〇時間練習しないとと決めつけずに、出来る範囲で練習の質を高めて練習することで必ず上達していきます。
絶対に4時間、8時間など時間を決めて弾かないとと無理やり時間だけ多くしても考えられない無駄な練習をダラダラとしていたり、厳しいダイエットのように急に長時間練習をすると反動で全然練習しない期間が出来てしまったりします。
なので、集中して考えて練習出来る範囲での練習時間が現在の最適な練習時間です。
もっとこの部分を上手にしたいからと練習時間が伸びていくのが理想です。
もちろん、あれもこれも直したくて練習していたらフロー状態に入って(時が経つのを忘れて没頭している状態)8時間も練習していたというのは構いません。
しかし、その時でも途中途中で
何を直そう
どこを上達させよう
などと思って練習すること。
そして、本当にその練習は上達させているかを気にしながら練習することをおすすめします。
大体の時間の目安が知りたいという方はこちらの記事へどうぞ
バイオリン演奏は、 ・数ミリの狂いもなく音程を取り ・左手は速く動かしているのに、右手はゆっくり弓を動かし ・指はリズム通り正確に動かしたり ・弓の返しを聞かせないように滑らかに弓を返したり ・弓を飛ばしたり、[…]