バイオリンで音大へ行きたい!
もしくは、将来バイオリンを本格的に勉強したい!
そう思ったら、一日も早くピアノを習い始めてください。
副科のピアノのレベルは高くはありません。
しかし、筆者はピアノを習うのが遅く、音楽大学の入学試験時にピアノの練習で苦労しました。
もし、将来バイオリンの道へ進まないという方でも、
・バイオリンとピアノを習うと音楽センスが良くなったり
・スケールの大きな演奏が出来たり
等々、多くのメリットがありますので、ご紹介しておきます。
バイオリニストになったり、バイオリンで音楽大学へ進む場合に必要な習い事の一つ、ピアノ。 ただでさえ、学校の勉強にバイオリンの練習で時間が足りない。 なのに、ピアノの練習とピアノのレッスンの時間を作らないといけ[…]
バイオリンとピアノを習うのは何故?
バイオリンを習っている子がピアノを習うのは、何故か。
それは、伴奏部分を理解したり、和声感覚を養うためです。
バイオリンを習っている子には、伴奏が何をしているか全く知らないという子もいるくらい、バイオリン以外には無頓着だったりします。
しかし、無伴奏曲以外の曲は伴奏を含めて一つの曲となっています。
なので、伴奏なしでは曲は未完成なのです。
伴奏があって初めて和声進行が分かり、同じドでもどんな性格なのかが分かってきます。
どんな性格か分からないとどうなってしまうのでしょうか?
お芝居で例えると、役者さんが悲しい場面で笑いながら楽しそうにセリフを言っている感じです。
ちぐはぐな演奏になってしまうのです。
なので、和声感覚を養い、伴奏がどうなっているかを理解するためにはピアノを習うのが近道なのです。
音楽の本場、ヨーロッパの音楽学校のシステムとともにピアノを習うメリットを説明していきます。
イタリアの音楽学校のシステム
現在、イタリアの音楽システムは大学制になってしまったので、かなり変わってしまいました。
しかし、ひと昔のイタリアの音楽システムは本当に良く出来ていたので、紹介しておきます。
イタリアでバイオリンを習い始めるのは幼稚園、もしくは小学校低学年からです。
イタリアの音楽院では、まずソルフェージュと合唱からはじめます。
その時に楽譜の読み方、音程感覚を養います。
そして、バイオリンレッスンが始まります。
ピアノのレッスンが始まる時期
バイオリンが中級から上級レベルになると週に1度30分程度ですが、ピアノのレッスンが始まります。
ピアノのレッスンは2年間必修です。
その後続けるかは個人の自由となります。
必修の2年間は学費が同じなのですが、その後も続けたい生徒は追加料金が発生します。
なので、ピアノをやめてしまう生徒もいますし、バイオリンの息抜きとして楽しんで続けている子もいます。
もしくは、ピアノのレッスンはやめて家で自由に弾くという子もいます。
そして、音楽大学へ入学するとまたピアノが必修となります。
バイオリンとピアノを習うメリット
ピアノ譜をスラスラ読める。
ピアノ合わせの時には、ピアノ譜を見て伴奏が何を弾いているかを理解している必要があります。
バイオリンだけを習っていると、ト音記号しか勉強していないので、ピアノ譜を見るのが面倒になってしまい、ピアノ譜はほぼ見ません!
しかし、ピアノ習っていると、ピアノ譜がスラスラ読めるので、面倒だけどある程度の年齢になったら伴奏譜を勉強するようになります。
ピアノを習っていると和声進行を感じてバイオリンが弾けるようになる。
バイオリンはどうしても単旋律を弾くことが多いので、和声進行を感じる事が難しい楽器です。
しかし、ピアノは一人でメロディーも伴奏も弾いているので、和声がどうなってこの部分の性格はどんな感じかというのが分かります。
ピアノで和声感覚を養っておくことで、
・バイオリンを演奏する時に和声を感じながら弾くことが出来るようになり
・幅のあるスケールの大きな演奏が出来るようになる
等のメリットがあります。
音大受験時に副科のピアノで焦らない
もし、音大へ行きたいとなった時には、ピアノの試験もあります。
副科のピアノのレベルは高くありません。
なので、高校生から始めても遅くはないと思います。
しかし、全くピアノを弾いたことがない場合、かなり頑張って練習する必要があります。
受験勉強で大変な時期にピアノの練習に多くの時間を割かれるのは勿体ない気がします。
将来バイオリンを教える時に役に立つ
もし、バイオリンを教える、もしくは、子供にバイオリンを習わせるとなった時、ピアノ伴奏が出来ると便利です!
ピアノの先生探し
ピアノを習うメリットを簡単に説明しましたが、ピアノを習う時に気に留めておいて欲しいことがあります。
それは、バイオリンを専門として勉強していくと決め、ピアノも習いに行こうと決めたなら、ピアノの他にソルフェージュを勉強する必要があります。
もし、音楽学校でピアノとソルフェージュの授業があるという環境ならいいのですが、無い場合は、ピアノとソルフェージュ両方教えてくれる先生にお願いするのがおすすめです。
一人の先生でピアノとソルフェージュを両方教えてくれるなら、
・レッスンへの行き来の時間が省ける
・小さい子で長い時間同じことに集中できなければ半々教えてもらうという事もできる
等のメリットがあります。
まとめ
バイオリンとピアノを習うメリット
・和声感を養える
・楽譜を読むのが楽になる
・演奏表現に幅が出る
楽譜が読めてバイオリンがある程度弾けるようになってからピアノを始めると、飲み込みも早いのであっという間に上達します。
なので、焦って始める必要はないと思います。
娘のピアノの先生が契約期間終了でやめてしまい、新しいピアノの先生がいらっしゃいました。 新しいピアノの先生の初めてのレッスンで、「ピアノを買いなさい!電子ピアノではレッスンできません!」と言われてしまったそ[…]
バイオリンを習っていて、「将来バイオリニストになりたい!」と子供が言い出した時、夢を叶えてあげたいと思うのではないでしょうか? しかし、バイオリニストの知り合いなどがいない場合、どうして良いか分からないと思いますので、この記事では、バ[…]