音楽 表現を深めるために読みたいおすすめの書籍

表現力をつけるためにおすすめ書籍

曲を弾けるようになったけれど、なんだか演奏がぱっとしない。

 

何かが足りない。

 

そんな時は、フレーズが分かっていなかったり、大事な音が強調されていなかったり。

曲をよく理解出来ていない可能性があります。

 

そんな時に読んで欲しいおすすめ書籍をまとめました。

合わせて読みたい

【厳選バイオリン練習本】家に置いて何度も読みたい!

 

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一番購入されている楽典

音大受験で多くの人が使った黄色い本の楽典。

 

音大受験をする時、この本の大体が分かっている事が必要な1冊ということは、まずはこの本を理解する必要があります。

 

少し難しく説明してあるので、一度読んだだけでは理解出来ないかもしれませんが、和声・曲の分析をする上での基礎、この本の内容の理解が必要となってくるので、まずはこの本を読んでください。

 

和声を理解する

演奏につなげる和声 入門ワーク

曲は、文章に句読点があるように、曲では和声を組み合わせて句読点(カデンツ、終止)を作っています。

 

この本ではどのような終止があり、各和音の機能(働き)や、非和声音が分かるように説明されています。

 

初心者で和声を一から勉強するには読み進めるのに時間がかかるかもしれませんが、何度も読むうちに少しずつ分かるような1冊です。

 

ソルフェージュの先生がいて説明してもらう方のが早く理解できると思いますが、週1度のソルフェージュでは分からない事があるという時にその補助として使っても良い本です。

学生のための 4声聴音 ≪和声分析つき≫

学生のためと書いてあるように、とても分かりやすく説明してあります。

 

4声聴音の本を使うと和声の進行が分かるようになるので、聴音をしないと言う場合も、和声の動きを理解するために勉強すると曲を分析する時に役に立ちます。

 

演奏につなげる和声聴音

和声の内部の動きが聞こえるようになるために、少しずつ声部を増やして聞き取る練習をする本ですが、聴音のためだけではなく、ピアノで弾く事で和声の動きがどう変わっていくかを理解するのにも便利な1冊です。

 

この本の良い所は、音源がダウンロードでき、ピアノを弾けない人でも聞くことが出来るという点です。

 

もちろん、ピアノで弾くと倍音が出るので、音源は物足りない気もしますが、ピアノを弾けない場合、やらないよりは良いので、音源で和声の動きを聞く練習をしてみてください。

 

フレーズがどのような和声で出来ているかがなんとなくでも分かっていると演奏する時の役に立ちます。

 

曲を分析する

音符を弾いているだけでは、文章を読むときにただひらがなが並んでいるように読んているようになってしまいます。

ひらがなの羅列にならないようにするのに、フレーズがどこで始まってどこで終わるのか、曲全体の構成がどうなっているのかを理解すると、聞いている人にも何が言いたいのか分かる演奏になります。

 

そこで、曲全体を見てどう弾こうかと考えるために曲の分析をします。

 

しかし、初めて曲を分析しようとしても、どこからどうやっていいか分からないと思うので、どう分析したら良いかを少しずつ学んでいくと、初めはなんとなくしか分からなかったのが、少しずつ分かるようになります。

音楽アナリーゼのための実践ガイド

曲をどう分析していけば良いか実践を踏まえて説明してくれています。

なので、まずはこの本から始めても良いかなと思います。

名曲で学ぶ楽式と分析

有名な曲を用いて下記の形式などが分かるようになっているので、色々な形式を勉強したい時に役に立ちます。

 

曲の動機、主題、基礎形式、、一部・二部・三部形式、複合形式、変奏曲、ロンド形式、ソナタ形式、対位法、フーガ、近代フランス様式(ドビュッシー)、楽曲分析方法。

名曲で学ぶ対位法 書法から作編曲まで

対旋律を書く問題などがあったり、主旋律を副旋律がどう装飾しているかが説明されていたり、曲がどう作曲されていくかが分かる1冊です。

作曲者目線から見れるのが興味深い本です。

 

バロック時代の作品に役立つ書籍

バッハの作品と学ぶ対位法

アメリカの音楽大学・音楽院で長らく愛用されている対位法の教科書を翻訳されたもののようで、主に、18世紀(特にバロック時代)に作曲された鍵盤楽器のための作品をながめながら、対位法を学ぶことができる一冊です。

 

カノン、インベンション、トリオ・ソナタ、、フーガ、コーラルなどの形式の説明が分かりやすく説明してあり、譜例には、とりわけJ.S.バッハの作品(中でも《平均律クラヴィーア曲集》《インヴェンションとシンフォニア》)が多く挙げられているほか、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、フランクなど幅広い時代の作曲家の作品も収録されているので演奏に生かしやすい比較的分かりやすい一冊です。

古い音楽における装飾の手引き

バロック時代の音楽には即興で装飾音をつけたり、繰り返しの際には装飾音を変えたりしますが、どう装飾音をつけたら良いか分からない時に便利な1冊です。

 

実際の楽譜から即興でどのような演奏に変わるかが分かる譜例もあるので、曲の構成となる柱が見えると言う意味でも興味深い1冊です。

まとめ

バイオリンやピアノを始めた時、初めは音を出すだけから始め、長い年月をかけて少しずつ出来ることを増やしてきたと思います。

 

曲の分析も始めは数小節からはじめて、少しずつ長い曲を分析出来るようになればいいので、難しいと思ったら1度目はざっと読み、2,3と何度も何度も読むことで、初めは分からなかったことが少しずつ分かるようになっていくので、楽器の練習時間とは別に時間を取り少しずつ進めてください。