バッハのバイオリンコンチェルト第1番1楽章は、バイオリンを始め、ポジションチェンジを習い慣れてきた頃に練習したい曲です。
1楽章だけなら演奏時間4分くらい。
発表会で弾くのにオススメの曲です。
曲の難易度
鈴木教本7巻に出てきます。
ビバルディのヴァイオリン協奏曲、a mollを勉強し、ヘンデルのソナタや他の曲で美しい音の出し方を習った後、第4ポジション、途中第2ポジションに慣れた頃に勉強するのがおすすめです。
第1ポジションから第4ポジションまでを勉強し、スラー、スタッカートの練習をしておくとすんなりと弾けるようになると思います。
初めて習う時は、ポジションチェンジに慣れずに、弾く事に精一杯という事もあるかもしれません。
けれど、和音の変化を感じて音の出し方変化を加えたり、きちんとフレーズを考えて弾いたり、大事な音を強調したりすると、本当に素敵な曲です。
バイオリンを始めて数年経った頃に習い、他の難しい曲を勉強したらもう一度取り出して勉強したい曲の一つでもあります。
バッハのヴァイオリン協奏曲は、テクニック的にはさほど難しくない中級くらいですが、曲を解釈してどう演奏するか。
シンプルなだけに、その人の感性が見える曲だけに難しいという意味で難しいと思います。
練習方法
移弦、スラーの練習
SevcikOp.1-1 11番を使って移弦とスラーの練習をしておくと曲を弾く時に役立ちます。
ポジションチェンジ
Sevcik Op.8
出来れば1番から8番くらいまでを練習するとポジションチェンジに慣れますが、時間がない場合、下記の番号を何度も繰り返して練習するとポジションチェンジに慣れます。
第4ポジションまでしか出てきませんが、折角練習するので、第5ポジションくらいまで練習しておくと後で楽です。
1番, 2番 (1ポジションずつ上がって下がる練習)
8番(第1ポジションから第3ポジションへ上がって下がる練習)
楽譜
1番おすすめな楽譜はヘンレ版です。
オリジナル版と運指などが書き込まれた楽譜が入っているので、自分で書き込む時にはオリジナル版を使い、運指などが書かれたものが良い場合は、バイオリニストによって考えられた楽譜を使うことが出来ます。
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オリジナル版
何も書き込みがないので、自分で運指、スラーを決められない方はヘンレ版の方がおすすめです。
色々な版を購入して、この演奏家はどうしてこのスラー、運指にしているかを考えるのも楽しいです。
バロックの演奏方法は変わってきているので、動画で最近の演奏方法を研究して自分なりのスラー、運指を考えてみるのも楽しいと思います。
動画集
色々な演奏を比べると勉強になります!