分かっているけれど出来ない「ゆっくり練習」の解決策は?

バイオリンの練習

バイオリンを練習していて上達しない時、何故だろうと調べてみると

「曲を通して弾くだけでは上達しません」

「部分に分けてゆっくり練習する」

「自分が出している音を良く聞いて練習する」

と良く言われるのでもう知っているという人も多いと思います。

 

出来ない部分をは抜き出して音を良く聞きながら出来ない部分をゆっくり出来る速さから少しずつ速くしていくのですが、このゆっくり練習のやり方が上手く出来ない。

 

私も子供と一緒に練習した時にかなり苦労しました。

何故なら、特にお子さんに多いのが、ゆっくり練習するのは知っているけれど、練習していると面倒で速く弾いてしまう。

 

親「もっとゆっくり弾いて!」

子供「ゆっくり弾いている!」

お互いの速度の感じ方の違いで揉めてしまう事が多々です。

 

弾いている時に聞こえている速さと現実(弾いていない人が聞いている音)は違う事は多々あり、ゆっくり弾いていると言うけれどものすごい速さで弾いているお子さんは結構多いものです。

 

こんな時に役に立つのがメトロノーム。

今の時代スマフォにメトロノームアプリなどを入れておけばいつでもどこでもメトロノーム練習が出来るので本当に便利な時代になりました。

 

出来ない部分を抜き出し、出来る速さにメトロノームを合わせます。

出来る速さからメトロノームのメモリを少しずつ上げて速くしていきくことで、お互いの速さが一致するので

「もっと遅く」

「いや、もう遅く弾いている!」

という討論はなくなります。

 

とはいえ、子供はメトロノームで合わせたりゆっくり練習をするのが面倒という子が多いので、嫌いにならない程度に少しずつ上手におだててやってもらう、ゲーム感覚でクリアしてもらうのがメトロノーム練習のコツです。

 

逆に大人に多いのは、ゆっくり練習しているけれど、いつまで経っても速く出来ない。

※もちろん、ゆっくり出来ずに速く弾きすぎている人もいます。

 

この場合も同じでメトロノームで無理やり少しずつ速くして身体を慣れさせます。

出来なくなったらまた少し速度を落として練習する。

速くすると出来ない部分はどうして出来ないかを観察してその原因を取り除く。

少しずつ速くする。

この繰り返しです。

 

特に大切なのは、出来ない所は自分が出来るように小さく分けて練習することです。

 

バイオリンの練習は毎日のコツコツとした練習が少しずつ実を結びますので、すぐに出来なくても諦めずに良い練習をコツコツと続けてください。