バイオリン大人から始めた現実は?

バイオリン大人から始める現実

インターネットが発達し、無料動画でバイオリンの弾き方を見る事が出来たり、レッスンに通う時間を短縮してオンラインで気軽にバイオリンレッスンを受けられるようになり、大人からバイオリンを始める方が10年20年前に比べて増えていると感じています。

 

そこで、「大人からヴァイオリンを始めると上達しないのでは?」と思われる方も多いので、大人からバイオリンを始めた現実について実話を元に良く受ける質問などをまとめました。

 

大人からバイオリンを始める

大人からバイオリンをはじめて上達出来るか?

人それぞれ上達にかかる時間は違いますが練習の方法が分かって練習すれば上達出来ます。

 

今まで大人から始めた生徒さんを見てきて上達する速度の違いについては、今までどのような経験をしてきたかと練習量によって変わってきますので、3つの例を挙げて説明します。

 

1.子供の頃に楽器を習っていた経験がある

大人からバイオリンを始める時、小さい頃にピアノを習っていた、何か楽器を習っていて既に音符を読め、音程が分かるという方は上達が早いです。

特に管楽器を習っていた方は息継ぎの習慣があるので、バイオリンの基礎、弾き方のコツが分かると歌うように上手に弾けたりしてさすが管楽器経験者だなと驚いたことがあります。

 

弦楽器は息継ぎをしなくても弾けてしまうので、息を止めてバイオリンを弾いている子がいたりするので、管楽器経験者はバイオリンを弾く時に教えなくてもちゃんと必要な時に息継ぎが出来ることに感動したのです。

 

2.楽器を習ったことがないけれど音程を上手に取れる

音楽を習った事がなく、音程が分からない生徒さんの中にも上手に音程を取る方がいらっしゃいます。

 

他の先生に習っていバイオリンの構え方やボーイングを見て欲しいとレッスンをお願いされたことがあり、60代の方でバイオリンを始めたのは定年後とのことでしたが、音程が分からないという割には綺麗な音程で曲を弾かれていました。

 

音程を取るのが上手な方の共通点は、音楽を習った事がないけれど、左手の形が綺麗だという事です。

左手の形が綺麗な方は音程を上手に取れる傾向にあります。

3.音程が分からない方

音程が分からない方は、1曲が弾けるようになるまで上記2例に比べると時間はかかりますが

左手の形、指の間の感覚を鍛えることで音程を取れるようになります。

 

簡単な新曲視唱の本、もしくは楽しみたいならカラオケでもいいので歌を歌い自分の出している音を良く聞くようにする、自分が練習している曲を聞く時も音程に注意して聞く習慣をつけると耳は鍛えられ段々と音程が分かるようになります。

 

お子さんでもすぐに音程が分かる子、音程がなかなか分からない子がいて、歌を歌う事で音程が分かるようにしていきます。

なので、大人から始めたから音程が分からないのではなく、歌を歌ったり音を聞く習慣が今までなかったから音程が分からないだけで耳を鍛えれば大人からでも耳は鍛えられます。

 

大人からバイオリンを始めて早く上達するには?

大人からでも子供からでもバイオリンを上達するのに大事な事は、教えるのが上手な先生との出会い、そしてコツコツとした地味な練習です。

 

何年もバイオリンを習い練習もしていて音程が取れない、ボーイングが真っすぐに出来ないという場合、先生を変えてみても良いかもしれません。

 

大人から始めた時の練習時間は?

大人からバイオリンを始めた人たちの練習時間ですが、お仕事をしている方が多いので毎日30分。

週末だけ、仕事で疲れていない時など皆さん色々です。

 

どのくらいでバイオリンを弾けるようになるかは、4回くらいのレッスンできらきら星のような簡単な曲はまあまあ弾けるようになると思います。

 

左手の形やボーイングが綺麗になってくるのは、どのくらいレッスンに来るかによりますが、月2回くらいのレッスンですと左手が鍛えられボーイングのコツが分かってくるのは約1年くらいで、左手がしっかりしてきてボーイングのコツが分かってくると曲のレパートリーもどんどん増やせるようになります。

 

大人からバイオリンを始めるメリット

新しいスキルを学ぶことで、自己成長を感じ1曲弾けるようになると達成感や喜びを味わえます。

音楽を演奏することで日常のストレスを解消する効果がある、

リラックスしてボーイング練習をすることでリラックスした時間を過ごすことがでる

等々と仰る生徒さん達がいらっしゃいます。

 

大人からバイオリンを始めるデメリット

仕事や家庭の忙しさの中で、練習時間を確保するのが難しく、もっと練習したいのにと思われる方が結構いらっしゃいます。

 

そして、子供に比べて進歩が遅い、吸収力が違うと感じる方がいらっしゃいます。

しかし、大人から始めたからバイオリンが上達しないというのではないので、安心して練習してください。

 

練習方法とコツ

毎日少しずつでも頭を使った練習を続けることが重要です。

短時間でも継続することで、確実に上達します。

 

独学でも弾けるようになるかもしれませんが、独学で悩んだり迷ったりして違う練習をするよりもプロの指導を受けることで正しいフォームやテクニックを学ぶことができ効率的に上達できます。

 

大人も子供もですが長時間の練習は体力的に負担がかかることがあるので、適切なストレッチや休憩を取るように気を付ける必要があります。

 

必要な道具と準備

バイオリン選び

バイオリンを選ぶ際には、専門店で試奏してみることが大切ですが、バイオリンを弾けないと思いますので、お店の方に弾いていただいて好きな音の楽器を選ぶ、もしくは数カ月借りられて決められる場合は、借りて先生に弾いてもらうなどして自分の好きな音の楽器を選ぶことをおすすめします。

 

何故なら自分の好きな音の楽器を見つけることで、バイオリンの練習が楽しくなります。

弓選び

弓は意外と大切で、安い楽器でも弓次第で良い音が出るという事もあります。

弓を選ぶ時に大切なのは弓のバランス(先が軽すぎると弦に弓の毛を吸い付けにくい)と弓先が弱すぎないものを選ぶ事が大切です。

その他

松脂、肩当て、チューナー。

必要であれば弱音器もあると便利です。

まとめ

バイオリンを大人から始めることは、日々の練習が必要になりますが、非常に充実した経験となります。

 

出来る事、弾ける曲が増えることで満足感を味わえたり、リラックスしてボーイング練習をすることでストレス解消になると仰る方もいらっしゃいました。

 

アマチュアオーケストラに入り他の人と弾くことで新しい世界を発見したり、発表会で弾いてみたり。

 

大人からバイオリンを始めることで今まで経験したことがない喜びを得る事が出来ます。

 

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