バイオリン E線の音は改善出来るか?

バイオリン E線 キンキン、ギシギシ、良い音にするには

バイオリンを習っていると、出来るだけ良い音、自分好みの音が出したいと思う人は多いと思います。

 

特に気になることが多い弦がE線なのではないでしょうか?

 

この記事では、バイオリンのE線の音質は改善出来るか?

 

十種類以上のE線を使った中での現在のお気に入りの3弦をご紹介します。

合わせて読みたい

【2024年版】使って良かったおすすめバイオリン弦と交換時期 

記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります

E線の気になる音質

E線は弦が細いので他の弦に比べると下記のような悩みが多いと思います。

・重音を弾いた時にひっくり返ってしまう

・高音がキンキンとして音色が気に入らない

・音が細すぎるので、もう少し柔らかい音になって欲しい

E線の音質は改善出来るか?

バイオリンは楽器を振動させて音を出しているので、弦の太さや張の強さなどによって音が変わる楽器です。

なので、弦を変えることで音質は変わります。

 

しかし、弦を交換する前に出来る事があるので、まずは他の原因を取り除いてみてください。

 

バイオリンを弾く時、弦を力を入れて押しすぎ

バイオリンで良い音を出すには楽器を振動させ、その振動をいかに止めないかが大切です。

 

弦に圧力をかける時、右手がかたくなったり、右肩、二の腕に力が入るとキンキンとした音、ギシギシとした音になる事があるので、弦を弓の毛で優しく撫でてあげるように弾くなど、右肩などをリラックスさせると改善することがあります。

 

楽器の調子が悪い

湿気・乾燥、もしくは、夏の暑い日に外の暑さと中の冷房温度差で楽器の調子が狂う事があります。

 

夏の暑い時期などはジージーという音がすることがあります。

 

今までは良い音だったのに急に変な音になった時には弦や技術ではなく楽器の調子が悪くなっている可能性もあるので、楽器屋さんに相談してください。

 

 

楽器の調子も悪くないし、E線を弾く技術もすぐには改善出来ない。

 

でも、音質を改善したいという場合、弦を交換すると音色が変わるので、色々な種類を試して自分の理想の音、自分の楽器に合った弦を探してみるのも良いです。

 

※楽器が出せる音があるので、自分が理想とするE線の音が出るかというと、楽器の音質・弾く人の技術にもよるので、ある程度まで変わります。

 

バイオリンE線 おすすめ3選

重音がひっくり返る時におすすめのE線

D’Addario ダダリオ バイオリン用 バラ弦 Kaplan Non-whistling E線

 

Non-whistlingと記載のあるように、口笛のよなヒューという音が出ないような設計になっていて、ひっくり返らなくなることが多くおすすめの弦です。

 

ボールエンドのみなので、ボールエンドをつけられる金具が付属してあり、ボールエンドを付けられない楽器でも使用できるようになっていますが、この金具をきちんとつけないと、弾いている時に金具が取れてしまうことがあるのでつける時によく確認してください。

 

カプランのE線には色々な種類があるので、ひっくり返らないためのE線は カプランの他の種類に比べると2-300円高い Kaplan Non-whistlingをお選びください。

キンキンする音質を柔らかくしたい

カプランに比べると価格的に高くなりますが、音がまろやかで、響きの良いE線です。

美しく共鳴すると本当にきれいな音のする弦でお気に入りの弦の1つです。

まろやかでも太い音のE線

Il Cannone(イル カンノーネ)大砲のような大きな音をイメージして作られた弦だけあり、キンキンとうるさくなく、まろやか、でもしっかりとした音が出る弦です。
超絶技巧の曲を作曲したことで有名なパガニーニが愛用した1743年にジュゼッペ・バルトロメオ・グァルネリ・デル・ジェス(Giuseppe Bartolomeo Guarneri del Gesu)が製作したバイオリン、Il Cannone(イル カンノーネ) という名のつけられた弦。
パガニーニ好きなら一度試してみる価値はある弦です。