バイオリンが好きだからとバイオリンを始めて毎日練習しているのに、バイオリンがなかなか上手に弾けないと悩む方は多いものです。
「大人になってからバイオリンを始めたから上達しないのはしょうがない。」
「大人だから限界がある。」と考える人が多いのですが、子供でも大人でも進む進度はそれぞれです。
まず、何事でも上達する上で重要なことは、“道順”を知ること。
今進んでいる道がゴール(今出来ない事を出来るようになる)にたどり着ける正しいルートなのか。
(どこかへ行く時に地図の出発点と目的地を見て、どの方法(徒歩・電車・飛行機)でどの道順(大変だけど山を登って抜けるのか、楽だけれど時間がかかる山ぐるっとを回っていくのか)などを決めるように。)
どうしたら上達出来る練習が出来るのかを知り、
練習時にはゆっくり自分の左・右手、身体の動きを感じ、出している音を良く聞き練習する。
そして、出来たら少しずつ速くすることが大切です。
でも、多くの人はどうしたら上達するかを知らずに、あまり考えずに夢中になって練習してしまい、違う身体の動きを何度も練習していつになっても上達しないので自分には出来ないと思ってしまうのです。
大人からはじめても正しいルートを知っていて毎日コツコツと練習することで確実に上達します。
物事には、「正解に辿り着ける正しい道、上達するのに必要な時間」があります。
それを知らずに頑張ったとしても、それはとんでもなく遠回りになってしまう可能性が高いのです。
なので、まずはどうすれば上達するのか、
練習する時に何に気を付けて練習すればいいのかなどの練習方法を知る事が大切です。
正しい地図を手にしていれば、行き止まりに見えるような道でもそこを乗り越えると、ゴールがあることが分かるので続けて努力をすることが出来ます。
バイオリンを弾くのは考えているよりも単純だったりします。
もちろん、きちんと和声などを勉強して自分がどう弾きたいのかを考え、自分の思うよな音楽を作っていくには膨大な勉強が必要です。
しかし、どうしたら良い音が出るか、どんな練習をしたら音程が取れるようになるのか、等々、一つ一つゆっくり確実に練習していけば、少しずつ出来るようになります。
暗闇を手探りであっちへ行ったりこっちへ行ったりして道に迷いながら進むので難しく感じてしまうのです。
大人の生徒さんでも段階を積んで練習をしていけば、必ず上手になりますし、一つ一つテクニックを習得すれば少しずつ難しい曲も弾けるようになります。
限界を感じたら、今の練習は正しい練習方法か、先生に相談したり、出来ないテクニックがあったら、テクニックに必要な筋肉が鍛えられているか、どこかに変な力が入っていないか等、一度立ち止まって今の練習を見直すことをおすすめします。
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バイオリン練習、大人と子供の違い
大人の身体になる前の子供はとにかく身体が柔らかく、少しくらい無理しても難しい曲を弾けてしまいます。
一方、大人はというと、身体がかたいので、難しい曲を弾くには基礎を少しずつ身に着けつつ、毎日左手、右手を鍛え、難しいと思って固まってしまう身体にリラックスするように言い、少しずつ自分の身体を思うように動くようにしていく必要があります。
こう聞くと、もっと小さい頃から始めるべきだったと思ってしまうかもしれません。
しかし、大人から始めたり、大人が練習する時、子供よりも優れている事があります。
それは、好きという気持ち、頭を使って考えて練習出来るという事。
もちろん、子供でもバイオリンが大好きという子は多いのですが、大好きだからといって自ら進んで毎日練習する子は珍しいですし、考えて練習出来る子も滅多にいません。
効率よく練習するには、頭を使って、今何を目的に練習しているのか、身体がどんな時に良い音が出るのか注意深く練習する事が大切なのですが、子供にとって頭を使って練習するというのは、結構難しいです。
大人でも、練習している時に自分の練習を客観的に見て自分の出している音を良く聞き、身体の動きを気にして練習するのはかなり大変です。
しかし、バイオリンで良い音の出し方、左手の鍛え方、右手の鍛え方を知り、今はどんな練習をしているのか考えて正しい練習をすれば必ず上達します。
※上達しない場合は、改善方法が分かっていない、練習が間違えていたり、弾き方が分かっていない事が多いです。
探せば良い先生はいますので、正しい練習の仕方やバイオリン演奏の基礎は先生に習った方のが楽です。
バイオリン練習、大人でも上達するには
バイオリン上達の近道は、基礎をしっかりと習得することです。
バイオリンを弾く時は、普段使わない筋肉を使います。
そして、その調や重音によって微妙な音程をを聞き分ける耳が必要です。
そして、身体の動き、バランス感覚が大切です。
- 身体をどう使うと良い音が出るのか
- どんな時に左手が速く動くのか
- どうしたら音程を外さずに弾けるのか
考えて練習することが大切です。
バイオリンは弦に直角に弓の毛を当て、横に弦をこすることで音が出ます。
良い音が出ない時には、弓で弦を横にこすらずに滑っていたり、弓の毛が弦に食い込まずに浮いて弾いていたり、弓の毛で弦を押さえつけすぎていたりします。
【ボーイングを鍛える教本】
どうしたら良い音を出せるようになれるかを知り、
左手はシェフチーク、音階などで音程が外れないように左の指の間隔を養います。
【左手を鍛える教本】
音程が分からないから無理だと諦めずに、大人からでも良く聞く習慣をつけることで耳は鍛えられます。
音程が分からない場合は、初めはテープなどで目印をつけ、良い演奏を聴いて耳も一緒に鍛えていきます。
人間の能力は、私たちが考えているよりも意外と凄いもので、大人の生徒さんでも驚くほど上達します。
なので、諦めずに毎日自分の出している音、身体の声を良く聞き、良い演奏を聴き、耳を鍛えてください。
バイオリン上達に欠かせない基礎体力講座
練習しているのに上達しないという方、左手・右手を分けて鍛えていくことでどんな曲でも弾ける基礎が出来上がります。Shiho バイオリンアカデミーでは、ボーイングの持ち方、左手の形、シェフチークOp.1-1, 2-1を中心に動画と解説で左手をどう鍛えると音程が取れるようになるのか、良い音を出すには右手をどう鍛えていけばいいのかなど、バイオリンを弾くために必要な左手・右手の鍛え方レッスンを文章と動画でお送りしています。