イタリア語検定試験CILS、C2合格者が教える試験に合格する勉強方法!

イタリア語検定試験CILS

イタリア政府認定のイタリア語検定試験、シエナ外国人大学が主催するCILS(チルス)。

CILS試験には、5科目リスニング、文法、長文読解、作文、スピーキングがあります。

5科目全てにおいて一定基準の点数を取らないと合格しないので、なかなか合格しないという悩みを良く聞きます。

しかし、CILS試験に合格するのは勉強方法の工夫をすれば、難しくはありません。

試験勉強にはコツがあり、ここでは、C2を合格した筆者がCILS試験に合格するための勉強方法をお伝えします!


試験に合格するためには、コツがある

 

英語でもイタリア語でも、どの試験に対しても共通するのですが、試験で合格するには試験のための勉強をすることが合格への近道です。

何故かと言うと、試験合格に必要とされている単語や文法などは決まっています。

なので、試験で何を必要とされているかを理解した上で勉強をすることで、無駄な勉強をしないで試験に合格できるからです。

CILSは、会話が出来るだけでは合格しません。スペイン語圏の人たちは、イタリア語と似ているので、なんとなく話していて通じてしまうので、出来るように思えますが、文法的に細かいミスが多いのでC1までは合格してもC2レベルになると試験勉強をしなければ合格出来ないのです。

CILSは作文を書くときにも文法が合っているか、前置詞などがきちんと理解出来て正しく使えているか、正しい単語が使われているかが重要になってくるので、その勉強をする必要があります。

前置きが長くなりましたが、その勉強方法とは、簡単。

試験に出る問題の傾向を知る事!

過去数年間の問題集を見ると、どんな問題が出てくるかが分かるので、過去数年間の問題を何度も解くことが大切です。

CILSは、A1(基礎)A2(初級)B1(中級)B2(中上級)C1(上級)C2(最上級)レベルに分かれていますが、どのレベルでも勉強方法は同じです。

この記事では、シエナ外国人大学CILS試験の過去問題入手方法をご説明します。



文法の勉強方法

文法は、良い文法の本を1冊何度も繰り返して勉強してください。

良くあるパターンが、何冊も参考書などを買って満足してしまうケース。

参考書を買って1度問題を解いたくらいでは、すぐに忘れてしまいます。

なので、1冊を何度も何度も繰り返し勉強し、参考書に書いてある事が考えなくてもスラスラと口から出てくるようになるまで勉強してください!

初めは分からなくても何度も繰り返し勉強することで、少しずつ簡単に思えてくるので、始めは分からないところがあっても、何度か勉強しているうちに分かるようになります。

それと同時に過去問題を何度も解き、出来なかった部分はどうして間違えたのかを考え、次に同じような問題が出た際に間違えないようにノートに書き出しておき、ノートを何度も見直します。

読解、リーディングの勉強方法

読解、リーディングはイタリア語の本や新聞などを読み、イタリア語を読むことに慣れるようにします。

イタリア語の本や新聞を読む時には、前置詞の使い方、文法の形にも注意して読み、分からない単語は印をつけておき、単語ノートに書きだし意味を調べ、単語ノートは毎日持ち歩き時間のある時に少しずつ覚えます。

そして、それと同時に過去問題を何度も解く事!

過去問題を読む時に、分からない単語は印をつけておいて、問題を解いた後に単語ノートに書き出し、意味を調べ覚えます。

ヒアリングの勉強方法

ヒアリングの勉強方法は、

映画を活用する

イタリア語の映画で何度観ても飽きない、話している内容が特殊ではない映画を選んでください。

ハリーポッターなどの普段使わないような会話が沢山出てくる映画では、試験では必要の単語が沢山出てくるので、時間の無駄になってしまいます。趣味で勉強するにはいいのですが、試験対策には向きません。

出来る限り、日常会話が沢山出てくるような映画を選ぶことをお勧めします。

この時、分からない単語がある時に画面を止め、単語ノートに書きだしておく。

この作業をしていると、映画を観るのにかなり時間がかかるので、何回かに分けてでもいいですし、勉強用に映画の一部分だけ使ってもいいです。

単語を調べてノートに意味を書く。

毎日ノートを見て少しずつ単語を覚えたら、また同じ映画を観る。

この繰り返しで、大分聞き取りやすく、聞き取った時に内容も理解できるようになっていると思います。


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ラジオを聞く。

画面があるものだとイメージでなんとなく分かった気になってしまうので、イタリア語のラジオやニュースを流して画面を見ずに音に集中して聞くようにする。

C2レベルになってくると、インタビューで聞き取りにくい声の人だったり、ラジオの電波が悪い感じだったりと、とても聞き取りにくい音声という事もありえます。

何故かと言うと、文法が分かっていれば、前置詞は想像できますし、聞き取れない部分は、ネイティブの人なら想像できるような部分だから、そこまで分かっていなければならないからです。

なので、画面を見ずに音だけに集中して聞く練習はとても役に立ちます。

初めは何を言っているのか分からなくても、1カ月くらいにしていると、耳がイタリア語を聞き取るのに慣れてきて少しずつ聞き取りが出来るようになります。



試験問題を解く時に気を付けること

過去問題は何度も解く必要があるので、出来ればコピーをして使うか、書き込む場合は鉛筆で軽く書き、消せるようにします。

1) 一度目に過去問題を解く時、分からない単語は鉛筆で軽くチェックしておきます。

2)  一度解いたら答え合わせをし、分からなかった単語は全て調べて書き出して覚えます。

試験では、B2レベルにはB2レベルで必要とされている単語が出てきます。C2レベルなら、C2レベルに必要とされる単語が出てくるので、過去問題を解いた時に分からない単語は調べて覚えておく必要があります。

3)  出来なかった所を次回に間違えないよう、どうして出来なかったのかを理解し、同じような練習問題を解く。

4)  再度同じ過去問題を解く。この時も、まだ分からない単語があると思うので、チェックしておき、覚えるようにする。

5)  出来なかった所をどうして出来なかったのかを調べ、同じような問題を解く。

過去問題を全て暗記するくらい何度も繰り返します。

これは、1年前の過去問題だけではなく、数年間の過去問題で行うと効果的です。

スピーキングの勉強方法

スピーキングは、過去問題を見て、どのような事を質問されるか、どのような事を話さないといけないかを見て、自分で文を組み立てて話す練習をします。

その時、大切なのは、難しい単語や文法を使うのではなく、短くて簡単な文を正しい文法、正しい単語で話せるようにすること!

文はダラダラと長くせず、短い確実な文で話したほうのが間違いのない文を作れるので、試験では点数を取りやすいのです!

語学を学ぶ時には、単語だけで覚えず、文章で覚えておき、簡単でも正しいと自信のあるフレーズを作って話してください。

そして、ネイティブスピーカーと話す練習をしておくと、本番でも落ち着いて話せます。

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